下町トム

銀座の名は北アルプスにも!

日本を代表するショッピングストリートといえば、やはり〔銀座〕でしょう。毎年、日本一土地が高い場所として報道もされる、超一等地です。中央区が培ってきた商業の伝統と歴史が凝縮しているエリアともいえるでしょう。

ご存じのとおり、元々「銀座」とは江戸時代に主に銀貨の鋳造を行った「銀座役所」に由来します。したがって東京の中央区以外にも「銀座」という施設はあったわけですが、今では〔銀座〕こそが地名として全国に認知されています。
商業地や繁華街の代名詞として全国にその名は転用され、300を超える呼称があるそうです。台湾や香港にまであるということですから、そのブランド力はは恐るべしです。

 銀座の名は北アルプスにも!

私は登山を趣味としているのですが、先日、北アルプスにある「銀座」を歩いてきました。有名な〔槍ヶ岳〕や〔穂高岳連峰〕を囲む稜線のいくつかにその名がつけられています。今回はその中でも一番人気のある〔表銀座〕というコースを歩きました。〔燕岳〕〔大天井岳〕〔常念岳〕〔蝶ヶ岳〕という山々を巡る高い尾根道です。とても景色がよく、雷鳥にも出逢うことができました。

この北アルプスの「目抜き通り」ともいえる登山道を〔表銀座〕と名付けたのは頷ける気がします。まじかに見える尖がった峰を持つ〔槍ヶ岳〕が「銀座の時計塔」の役割なのかもしれないと思いながら歩きました。