芸術の秋、ということで
国際芸術祭 東京ビエンナーレ2023 開催中
11月5日まで国際芸術祭 東京ビエンナーレ2023 秋会期 が開催中です。
中央区を含む都心4区のエリアでアートの展示やイベントが開催されています。
今回2回目の開催となる東京ビエンナーレ
東京ビエンナーレは、東京のまちを舞台に2年に1度開催されている国際芸術祭で、様々な分野のクリエイター、作家がまちに深く入り込んで、地域の人々と一緒に作り上げる芸術祭、とのことです。
今回のテーマは「リンケージ つながりをつくる」です。
中央区、千代田区、台東区、文京区の4区内の6か所のエリアを中心にしてアートの展示やイベントを行っています。
多くの企画があってとても各々の紹介は出来ないので、興味のある方は「東京ビエンナーレ2023」でネット検索してみてください。中央区では、「東日本橋・馬喰町」と「日本橋・八重洲・京橋・銀座」の2つのエリアがあります。
東銀座で Not Lost TOKYO 東京を採取し、標本にする。
の展示を見ました。
東銀座と築地の中間にある銀座松竹スクエアビル1Fで、展示のひとつ「Not Lost TOKYO」を見てきました。普段さほど芸術というものに関心は払っていないのですが、展示の一つに中銀カプセルタワー3D云々とあったので行ってみました。
ここは「東京を採取し、標本にする。」というサブタイトルがついていて、変わりゆく東京の街を言葉、写真、3Dデータ等で採取標本にして街の記録記憶を次世代へとつないでいくアートプロジェクトということです。
写真は心に残る場所を言葉に記し、それを瓶詰めにして標本にした、というものです。私ももう今はない建物や風景をしばし、心に浮かべておりました。
中銀カプセルタワーの3D映像がすごい。
お目当ての中銀カプセルタワーの3Dです。中銀カプセルタワーは建築家黒川紀章の設計で、メタボリズムの代表作でしたが、惜しくも2022年に解体されました。このブログでもたびたび記事が挙げられており、私も記事にしたことがあります。中に入ったことがないのが残念でしたので、この3Dデータに関心がありました。
こちらは断面になります。何メートルかごとに断面の位置を変えることが出来ます。
各階ごとの平面の画像にも切り替えることができます。
このように画像で細かく記録保存ができるというのはすごい進歩だと思います。
なお実物のカプセルは一部どこかで保存展示されるようです。
ようやく秋の風っぽいものが吹くようになり、暑さも和らいでいくようですから、ちょっとアートに触れるのもいかがでしょうか。ちょうど10月には中央区観光商業まつりもあるので、あわせてまわってみるのも良いですね。