ハナミズキが穏やかに色づいています
銀座の街路樹の中でも比較的よく見かける「ハナミズキ」は、春の花のころが印象的ですが、秋が深まるにつれて、紅葉していくのもまた好ましいものです。カエデのような鮮やかな発色はありませんが、逆に謙虚で穏やかな色合いが都会の町の風景に似合っているのではないでしょうか。
「ハナミズキ」の標準和名は「アメリカヤマボウシ」。原産地は北米です。英名は「Dogwood」という面白い名前がついています。1912年に日本からワシントンD.C.に贈られたサクラの返礼に日本にやってきたエピソードが知られています。
ちなみに、「ハナミズキ」の花言葉は「永続性」「返礼」「逆境に耐える」などいくつかあるそうです。派手さはなくてもしっかりと花や実をつけて生きていく姿がそんなイメージを惹き起こすのでしょうか。
この木が街路樹によく選ばれるのは「剪定頻度が低くてもよい」「樹高がそんなに大きくない」「開花が季節感を与える」などの理由があるということです。すっかり東京の町景色にもなじんだ「ハナミズキ」は、静かに秋の空気の中で枝を広げています。