待ってました! 新富座こども歌舞伎第3回錦秋公演 in 佃島小学校
11月3日、「新富座こども歌舞伎 第3回錦秋公演 in 佃島小学校」が佃島小学校体育館にて開催されました。3年余り続いたコロナ禍を経て、この度、心新たに、佃島小学校に初お目見え公演です。 江戸歌舞伎発祥の地であり、一大興行地として隆盛を誇り、芝居小屋強制移転の変遷を経て、明治5年、江戸三座のひとつ守田座が浅草猿若町から新富町に移転し戻り、明治8年に新富座と改称し、"東京第一等之劇場" として一時代を築き、いまは歌舞伎座のお膝元としてのこの地の歴史風土に立脚し、"子供たちに日本の伝統文化に興味を持って貰いたい" "歌舞伎を地域の文化として育てていきたい" との想いから、地元の日本舞踊家 諸河文子(藤間文園)氏が、平成19年、区内小学校に通学または区内在住の小学生による「新富座こども歌舞伎」の会 を立ち上げ、現在も代表として牽引されています。 地元 鐵砲洲稲荷神社を本拠地とし、毎年2月の節分祭、5月の例大祭に、神楽殿にて奉納歌舞伎を上演。お囃子や長唄は保護者や保護者OBが担当と聞きます。 演技·舞踊·長唄·お囃子の指導は地元プロ、大道具·衣装·鬘·音響等の舞台制作面は区内演劇界企業の協力と、地域ぐるみでサポート体制が組まれています。 今回の公演は小学1~5年生計18人が出演し、披露する演目は、「口上」「寿式三番叟」「三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場」「白浪五人男 稲瀬川勢揃の場」。 「知らざあ言って聞かせやしょう・・・」と高い声が会場に響き渡ります。