【遠足シリーズ第53弾】高野山奥之院で発見!「東京 小伝馬町 大安楽寺」
こんにちは。アクティブ特派員のHanes(ハネス)です。
50回を超えたこの「遠足シリーズ」では、日本各地で見つけた様々な中央区との繋がりをご紹介しています。
前回は大阪府堺市と銀座のご縁をご紹介しましたが、今回は和歌山県に注目してみたいと思います。
とはいえ、「和歌山県と中央区の関係は?」と漠然と聞かれてもすぐにピンとこないですよね?
そこで「お寺」というキーワードに絞ってみると、興味深い繋がりが見えてきました。
それが、弘法大師が開山した高野山と日本橋小伝馬町にある大安楽寺の関係です。
そもそも大安楽寺とは、高野山真言宗の準別格本山。
当地はもともと処刑場のあった場所で、かの吉田松陰もここで処刑されています。
明治時代の初め、麻布市兵衛町にあった五大山不動院の住職が、この地を彷徨う霊を慰めて浄地とするため、高野山より弘法大師を勧請し本尊としたのが始まりです!
神聖な場所であることから写真撮影は控えましたが、高野山奥之院には「東京 小伝馬町 大安樂寺」「東京 麻布 不動院」と刻まれ、住職や世話人など寄附者名が記された石碑がありました。
戦国武将・企業・著名人の墓所や供養塔に目が行きがちですが、一の橋から奥之院まで歩く機会がありましたら、ぜひ大安楽寺と刻まれたものも探してみてくださいね!
(中央区関連ですと、かつて現・聖路加国際大学・聖路加国際病院の一帯に江戸上屋敷を構えていた赤穂藩主浅野内匠頭の墓所もありました。)
大安楽寺は処刑場跡地に建立されたお寺というイメージが強く、奥之院で「小伝馬町 大安樂寺」の文字を見た際に瞬時に高野山との関係を思い出すことができませんでした。
しかし、このような予想外の発見があったからこそ大安楽寺に関する知識を深めることができ、記憶にも残ったのでした♪