2019 アジサイ(真の花)開花
6月11日、東京管区気象台から生物季節観測情報のひとつ、「アジサイ(真の花)の開花」が報じられました。平年より4日遅く、昨年より12日遅い由。
東京地方は7日に梅雨入りし、連日厚い雨雲に覆われた日が続きますが、浜離宮恩賜庭園でも季節を代表するアジサイが開花中です。
一般的なアジサイは中心部の "真の花" (両性花) を覆って花弁状の萼片の "装飾化" (中性化) が球状の花序を形成していますが、「アジサイの開花」とは、『標準木の "真の花" が2-3輪咲いた状態になった最初の日』とされます。交配され改良された品種も多く、装飾花が真の花を取り囲むように咲くガク咲きと装飾花が球状に密集した花序を形成して咲くテマリ咲きに加え、装飾花が一重咲きか八重咲きか、花形、花色等々多様です。
水上バス発着所付近に見られる、野趣に富む「ヤマアジサイ」(左上画像) は、「ガクアジサイ」より花序が小型なので「コガク」、湿り気の多い林や沢沿いに生える傾向があるため「サワアジサイ」とも呼ばれています。葉は、薄くて細長く小型で光沢に乏しく、枝も細く、全体に繊細な印象です。