2024 新春恒例 心身浄化·錬成行事「寒中禊」
1月14日、鐵砲洲稲荷神社境内にて、今年で69回目となる新春恒例の「寒中水浴大会(寒中禊)」が、4年ぶりに奉賛団体の弥生会会員に加え一般参加を募り、斎行されました。 毎年正月第2日曜日に行われる寒中水浴は、新年に神前で冷水を浴びて心身を清める禊を行って無病息災を祈願する神事です。 かつて寒垢離や寒禊と呼ばれ、江戸時代発祥とされる年初めの行事で、昭和30年、先代宮司により「寒中水浴大会」として復活した、伝統ある祭礼です。 今年の参加者は女性6名を含む合計87名で、白鉢巻きに、男性は白色越中褌、女性は白装束姿です。 中川宮司挨拶、参拝の後、東京都神社庁錬成行事道彦(=導師) 篠直嗣 板橋氷川神社宮司の指導の下、 川面(カワツラ)流の禊行法で執り行われます。 まずは公道に出て「エイッ、サッ!、エイッ、サッ!」 の掛け声高く、神社一周ランニング。 次いで、和歌を唱えながら船を漕ぐ所作「鳥船」、下っ腹に力を入れ雄叫びを上げる「雄健(オタケビ)」、二本の指で邪気を斬る所作「雄詰(オコロビ)」、両手を開き上に伸ばす深呼吸法「氣吹(イブキ)」などの行を行います。 これらは身体の邪気を発散させ、心と霊魂を淨化統一する作法とされます。 そしていよいよ京橋氷業㈱奉納の36貫(135kg)の氷柱2本入りの直径5m深さ0.8mの水槽に入水し、 「祓戸大神(ハラエドノオオカミ)、祓戸大神···」と唱えつつ、両手を上下に重ね、胸から腹にかけ上下に揺り動かす「振魂(フリタマ)」の所作をしながら、心身を祓い清めます。 一陣·二陣に分け交互に数度入水し、上がると水槽の周りに立ち、再度整理運動を兼ねた鳥船等の行を行い、最後に柏手を打ち、寒禊を終えます。 神楽殿では、鐵砲洲囃子の奉納演奏が行われています。