2024 隅田川テラスに飛来する「渓流の宝石」
隅田川が中央大橋上流の佃2丁目付近で東に分流した隅田川派川(晴海運河)沿いの中央大橋~相生橋南沿いに立地し、スーパー堤防の採用により公開空地と一体化となり、上下2段の遊歩道を有し各々スロープで繋がり、下段の親水テラスでは水と触れ合うことができ、近隣住民の憩いの場、石川島公園。 水鳥も多く飛来し、干潮時には岸辺で採餌する姿が見られます。 今回取り上げるのはカワセミ(翡翠)。 通常、餌場が見渡せる水辺の岩や枝で休む姿が撮られ、目にしますが、此処では公園北端のフェンス、ポールの上に留まっています。時折水中に飛び込む採餌行動も見せます。 カワセミはブッポウソウ目カワセミ科に属し、嘴が長く、頸、尾、足は短く、頭に鱗のような模様があり、頭上から背面にかけて金属光沢の鮮やかな青緑色、喉と耳の辺りが白く、胸と腹と眼の前後が橙色、赤色の足が特徴の水辺に棲息するスズメ大の小鳥です。雄の嘴は黒色ですが、雌は下嘴が赤色です。 サファイア様の青にもエメラルド様の碧にも輝く羽毛は、表面の凹凸のある微細構造による分光に由来する発色現象、所謂「構造色」で、光の加減により色が微妙に変化します。 美しい外見から「渓流の宝石」と称され、漢字表記も宝石名と同じ翡翠です。 高度成長期、都心では、再開発、河川汚染等により、一旦は姿を消したものの、近年水質改善が進んだ水辺では、再び見られるようになったとされます。 尤も都心では今日、清流に棲む魚介類、水生小動物の代わりに、泥水にも強いフナやモツゴ(クチボソ)、外来種のアメリカザリガニやシナヌマエビなども餌にし、土崖に穴を掘る代わりに、コンクリート壁の川岸の水抜き穴を利用して営巣しているという話も聞きます。