日本橋木屋 時代を超える名品展
~ 日本橋木屋本店 izutuki ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
老舗刃物店の日本橋木屋本店さん、併設されたギャラリー izutuki にて、3月5日(火)から4月1日(月)まで「日本橋木屋 時代を超える名品展」を開催中です。
今回も株式会社木屋 日本橋本店 安部店長にお世話になりました。
併せて izutuki ご担当の大場さんにもご案内いただきました。
木屋さんからご挨拶
長い年月を人々とともに歩んできた道具たちを紹介します。
半世紀以上前に発売、今もなお愛用されている道具、熟練の職人から技術を受け継いだ現代の職人たちのもの、少しずつ姿を変えてきたもの、昔のモデルを再現したもの ー 。
「時代を超える名品」とともに、木屋の歴史も感じていただけたら幸いです。
木屋で歴史の長い商品や、古くから愛される輸入商品と、あらたな職人へのバトンとして、昔からの刃物産地で鋏職人を育てる「シーラカンス食堂」さんの鋏も紹介します。
※ 宮之原康詞(みやのはら こうじ)さん作の鋏や、剪定鋏 Makino Edition は、以前ご紹介させていただいたことがあります。
⇒ 2023年6月25日『土を生かす 木を育てる 花を咲かす ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~』
・・・それではお品のご紹介です。
お値段は税込価格でご案内しています。
シーラカンス食堂
宮之原作 さつき鋏(右利き)S
27,500円
盆栽家の意見を取り入れ、使い勝手や手入れのしやすさを追求したデザインです。
ボディと軸を極限まで薄くし、エッジを削り滑らかに仕上げました。
持ち手に隙間を作ることで刃が開閉しやすく、芽切りや細い枝の剪定など連続した細かい作業に適しています。
盆栽だけでなく、鉢植えや庭木の手入れにも適しています。
サイズはSの他にMもご用意がございます。
ー 宮之原康詞【みやのはら こうじ】さん プロフィール ー
1979年生まれ、兵庫県出身。
花鋏職人の工房に通い、花鋏や盆栽鋏の修行を積む。
もともとは開発の仕事をしていたので、いろいろな道具を生み出すのが得意です。
現場の声を拾い集め、とにかく形にしていきたい、そしてこれまでに無かった鋏を生み出したい、と考えています。
シーラカンス食堂
寺崎さんのハーブ鋏(右利き)
13,750円
糸を切るのはもちろん、ハーブの収穫に適した鋏です。
ずっと長く伸びたグリップで葉や茎、糸を軽い力で切ることが出来ます。
定期的にメンテナンスや研ぎを行うことで、長くお使いいただけます。
ー 寺崎刃物(寺崎研志【てらざき けんし】さん) プロフィール ー
36歳の時に熊本から兵庫に移住し、握り鋏の職人の水池長弥(みずいけ おさみ)氏の元で唯一無二の技術を学ぶ。
寺崎刃物が作る総火造りの握り鋏は、世界で親方と自分だけとなった古来からの製造技術で作られる希少性の高い鋏であり、扱っている店舗を探し出すことが困難となるほどに貴重な鋏となってしまいました。
一丁一丁0.1mm以下まで肌の感覚を頼りに仕上げる作り方は、鋏の表面だけではなく、目に見えない素材の中まで意識を向けるよう心掛けています。
現在は独立し、師匠の工房から10分ほどの場所の自身の工房にて製造に励んでいます。
剪定鋏 Makino Edition
18,700円
日本の植物学者の父・牧野富太郎博士が約100年前に愛用していた鋏の再現です。
コンパクトな使い心地とこだわりの切れ味が、時代を超えて蘇りました。
刃は特殊ステンレス鋼で錆びに強いですが、お手入れには刃物用の油をご使用ください。
エーデルワイス #180 牛刀180mm
11,000円
昭和31年(1956年)量産開始、研ぎ直しもできる硬度もあるステンレス庖丁としてとして発売されています。
発売開始から60年を超えるロングセラー、ベストセラーとなる画期的庖丁です。
#3 牛刀180mm
13,200円
村定牛刀工場、3代目村上文雄氏が制作する鋼の洋庖丁シリーズです。(東京製)
なぜ「牛刀」と呼ばれるのでしょうか?・・・
明治維新の廃刀令以降、刀鍛冶は裁ち鋏や庖丁作りに転換しました。
そして洋食文化がもたらされ、牛肉を食べることが日本に定着したのです。
牛肉を切るには、そのための庖丁が必要です。
そこで「牛刀」が生まれました。
村定牛刀工場の初代は、刀鍛冶から庖丁製作の技術を学びました。
ツヴィリング料理鋏
赤・黒 13,200円
サテン 18,700円
ヘンケルスの鍛造料理鋏。
金属製の柄が丈夫で長く使えます。
大阪万博以来、料理鋏が日本で認知される走りとなりました。
木屋さんが万博会場で販売代行され、大ヒットした、と語り継がれているそうです。
右: 握鋏 黒イブシ 105mm
3,630円
左: 握鋏 線巻クローム 105mm
4,840円
一枚の金属を曲げただけのシンプルなつくりをしているのが、握り鋏。
鋏としては最も古い造り方だそうですが、今では日本くらいでしか目にしないようです。
指先の延長のように使える握り鋏、裁縫箱にひとつ、いかがでしょうか。
モノポールコルク抜き 6130-305
4,950円
コルクスクリューを主に制作していたドイツのメーカー「モノポール(MONOPOL)」、現在は商標とともに他社で生産されています。
材料から一貫して生産される品質、ワインブームのはるか以前から直輸入販売している名品です。
スクリュープルと違い、手動でじっくり開ける楽しみがあります。
また、スクリューが突き抜けることがほぼありません。
サム 絨毯(じゅうたん)切り
※ 「非売品・資料」として展示のみです。
サムは裁ち鋏の原型とも思える大きな鋏も生産していました。
絨毯を切る用、とのことです。
日本橋木屋
日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 1階
東京メトロ半蔵門線・銀座線 三越前駅 コレド室町地下入り口
東京メトロ銀座線・東西線 日本橋駅 B9b出口より徒歩2分
03-3241-0110
営業時間 月~金 11:00~19:00
土・日・祝 10;30~19:00
元日・コレド室町点検日を除き休まず営業です。
木屋さんのホームページはこちら
⇒ http://www.kiya-hamono.co.jp/