ようちゃん

秋山巌 没後10年 木版画展「拝啓、山頭火さま」 in ノエビア銀座ギャラリー 

版画家 秋山巌氏が、2014年9月15日に93歳で亡くなって、10年がたちます。「ノエビア銀座ギャラリー」では、秋山氏を偲んで、2024年9月2日(月)~11月1日(金)の間「秋山巌没後10年 木版画展 拝啓、山頭火さま」を開催中です。入場料は無料です。

 秋山巌 没後10年 木版画展「拝啓、山頭火さま」 in  ノエビア銀座ギャラリー 

上は、会場全体の写真です。今回の展示では、14点の作品が展示されています。秋山巌氏は、1921(大正10)年生まれで、大分県竹田市で育ち、37歳で太平洋美術学校に入学し、翌年、棟方志功に師事し、日本板画院の会員になります。その後、山頭火の句に出会い「山頭火によって私の心は開眼された」といい、山頭火の句をモチーフにした木版画を制作し続け、国内外で多くの個展を開催しました。動物、鳥、民話などをテーマに木版画の制作を行いますが、特に山頭火の句と組み合わせたシリーズが高く評価されています。本展では「拝啓、山頭火さま」からはじまる心のメッセージも添えられています。

 秋山巌 没後10年 木版画展「拝啓、山頭火さま」 in  ノエビア銀座ギャラリー 

種田山頭火(たねださんとうか)本名:種田正一(たねだしょういち)は、自由律俳句(五七五にこだわらない自由なリズムの俳句)の代表的な俳人です。1882(明治15)年、山口県防府市で生まれ、早稲田大学を中退後、父が酒造業を開業し、結婚しますが、倒産してしまいます。父は行方不明となり、妻とも離婚します。その後出家し、1926(大正15)年に放浪の旅に出ます。句友に支えられながら、漂泊の旅と一時の定住を繰り返し、1940(昭和15)年、松山に構えた庵で、脳溢血のため57年の生涯を終えました。旅と句と酒に生きた山頭火の俳句は、今も人々を魅了し続け、根強い多くのファンの方が居られます。山頭火の俳句を文字のみで見るのもいいですが、その心情を表した、秋山氏の版画とメッセージをともに見ると、更にその良さが伝わってくると思いますので、是非、本展で山頭火の世界を感じてください。

写真等の掲載につきまして、株式会社ノエビア様のご協力を得ました。ありがとうございました。

開催期間:2024年9月2日(火)~11月1日(金)

開催時間:午前9時~午後5時30分

会  場:ノエビア銀座ギャラリー

     中央区銀座7-6-15(ノエビア銀座ビル1F)

入  場  料:無料

主  催:株式会社ノエビア