空也 最中の皮は仄かな焦がした香り
並木通りには、外国の高級ブランドであるルイ・ヴィトン、グッチ、オメガなどのお店や、ハイアット セントリック 銀座ホテルもあり、(50年ほど前に散歩した時にはサン・モトヤマのお店もあり、)パリの香りが漂っている感じでした。
和菓子、特に最中で有名な「空也」は並木通りにある大好きなお店です。
10個入りの最中に添えられた「志ほ里」は、『しおり』と読むのでしょう、凄く、洒落ています。
「お店は、明治17年、上野池之端で開業いたし、お蔭様で創業140年を迎えるにいたりました。皆様のご贔屓を厚く御礼申し上げます。 店は、戦災のため消失、昭和24年銀座6丁目並木通りに移り、只今四代目山口元彦にいたっております。
店名は、空也念仏にちなんで空也とさせていただきました。」とのご紹介です。
焦がし最中 保存料・添加物不使用
「志ほ里」には、
「或日初代が友人の九代目團十郎を訪問したときに、火鉢の引き出しからありあわせの最中を取り出し、一寸焦がして勧められたと申します、それにヒントを得て、以後、皮を焦がして最中を売り出し皆様の御好評を頂きながら今日に至って居ります。」 というエピソードも紹介されています。
「夏目漱石の「吾輩は猫である」の一節にも当店が書かれていたり、林芙美子、舟橋聖一先生等、昭和の文豪、梨園の方々にご贔屓をいただきました。」 というお話も書かれています。
なによりも嬉しいのは、賞味期限について、
保存料、添加物等は使用していないこと、一年を通じてお買い上げ日より常温で一週間は日持ち致します・・・(以下、割愛)ということです。
お茶請けだけでなく、日本酒の前受けにも合います。 どうぞ、ご賞味あれ。