梯子(はしご)乗り! 6分間の熱演があの場所で?! そして美しく響き渡った音とは?
写真は「梯子(はしご)乗り」。
1人目の演技者さんが梯子を颯爽と駆け上がるシーンです。
勢いがよく、場が一気に盛り上がりました。
梯子を下で支えているのは「鳶口(とびくち)」という火消の道具です。
町火消の伝統芸ならでは、ですね。
横大の字! 梯子の途中で行う技の1つです。
そして、美しく響き渡ったのは梯子の頂上で打った手の音 でした。
こちらは2人目の演技者さんです。
身体いっぱい使って表現したのは「横大の字」という技。
…だと思います。
全ての演技がピタッと決まっていました。
梯子の頂上で「手を打つ音」が美しく響き渡っていたのも印象的でした。
後から写真を見て気づいたのですが、
なんと! 2つ後ろのビル(大栄本社ビル)の壁面の文字「大」と、梯子乗りの技(横大の字)の身体の形「大」とが偶然シンクロしていました。
さて、この写真の演技者さんが着用している法被(はっぴ)には「百組」と書かれています。
江戸時代に編成された町火消「いろは四十八組」の中の「百組」。
東京消防庁のHP(https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/libr/qa/qa_03.htm)によると、
「百組」は「南茅場町、南八丁堀、本八丁堀、日比谷町、亀島町、神田塗師町」の地域です。
江戸町火消の「いろは四十八組」ですが、
いろは48文字のうち4つの文字は使われず、代わりに「百」、「千」、「万」、「本」の4つが加えられたとのこと。
ちなみに使われていない4つの文字には理由があり、
「へ」は屁、「ひ」は火、「ら」は隠語、「ん」は語呂が悪い、なのだそうです。
Oh! 江戸東京まつり 江戸町火消 イベント。
日本橋三越本店新館入口前の歩道にて披露されました。
この梯子乗りは、「Oh! 江戸東京まつり 江戸町火消」というイベントでした。
どこでやるのか、何時にやるのかが気になっていましたが…。
当日は車道の交通規制は特になく、日本橋三越本店新館の入口のすぐ前の、日本橋北詰交差点に面した歩道で行われました。
16時頃に始まり、「纏(まとい)」、「梯子乗り(はしごのり)」、「木遣り(きやり)」、これら全て合わせて約9分間。一本締めの後、颯爽と去っていかれました。
木遣り唄の時間は1分弱と短かったですが、入場時・退場時の声も響き渡り、観衆から拍手喝采を浴びていました。
この実演は、いろは四十八組のうち、二番組(す組、せ組、百組、千組、ろ組、…)や一番組(よ組、は組、に組、…)といった皆さんによるものでした。
※組名は、実演をされていた全ての組ではなく目視できたものを列挙しました。間違っていたらすみません。
(写真:Oh! 江戸東京まつりのパンフレット)
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