“早起きは三文の徳” 荒汐部屋朝稽古見学、そして…

中央区唯一の相撲部屋、荒汐部屋。都営地下鉄新宿線浜町駅から徒歩3分。窓は、全面ガラス張りでガラス窓越しですが、真剣に稽古に励む姿を間近に見ることができます。
朝稽古見学時間は7時半~10時頃まで。8時には既に部屋の前には多くの見学者。その殆どが外国の方です。隣の外国の方にどちらからと伺うと「2年ほど前から日本に住んでいます。相撲大好きです」と。外国の方は、訪日観光客の方ばかりではなかった。
写真の奥に写っているのは加藤清正公を祀る寺院・清正公寺です。

本場所2週間前に番付発表が行われます。翌日からの朝稽古は、本番モードになるので、見学はこの時期が特にお薦めです。白いまわしが関取衆、黒いまわしが、若い衆。
荒汐部屋には若元春関、若隆景関、大青山関の3人の関取がいます。若元春関と若隆景関は、兄弟ですが、相撲のスタイルが全く異なります。若元春関は、左四つ得意の本格的四つ相撲で、力強く前に出る相撲。一方、若隆景関は、前さばきから左右の押っつけで攻める技能派相撲。
稽古するには申し分ない相手ということで、他の部屋の関取が、出稽古によく来ています。明生関、狼雅関、北の若関、大栄翔関、錦木関・・・豊昇龍関も来ていました。
勝ち抜き戦の「申し合い稽古」、同じ相手と何番も取り組みをする「三番稽古」。本番とは異なり駆け引きがないので、本気でぶつかり、その迫力は見ごたえ十分。稽古場の緊張感は、こちらにも伝わってきます。
本場所のチケットは、大相撲人気の為、益々、入手が困難になってきています。荒汐部屋の朝稽古は、ガラス越しですが、予約も不要で人数制限なし。相撲の醍醐味を味わえ、しかも無料。天気の良い稽古日に、若元春関が、部屋の外の路上でバスタオルを敷いてストレッチをしている姿も見かけました。

稽古は10時頃終了。その後は、部屋の向かいにある「力山商店YORIKIRI」という相撲ショップへも訪れてみてください。元力士で先代荒汐親方の息子さんと娘さんが経営しているお店で、様々な相撲グッズを販売しており、出稽古に訪れた関取のサイン入りの色紙も飾ってあります。店内の撮影は許可を取っています。

お店に寄ってもまだ10時過ぎ。早起きして、朝稽古を見学した後は、折角なら、下町情緒あふれる人形町界隈を散策してみませんか。
周辺のお店は11時開店も多いのですが、甘酒横丁通りのカフェは、7時半開店でお得なモーニングセットもあります。店内に入ると、今、朝稽古を見学した人の会話が聞こえてきて、大相撲熱の高さが、窺えました。
ランチは、同じ甘酒横丁通りの「東京バーグ屋日本橋人形町」はいかがですか。2022年4月オープンしたハンバーグ専門店。一人一人の七輪で焼く牛肉100%のハンバーグは、本当においしい。11時11分開店でカウンター席9席しかないお店。店先のリスト表に名前を書いておいて、9番までなら11時11分に行けばすぐに入店できます。人気店なので、この店でランチなら先ず、リスト表に記名がお薦め。

デザートは別腹⁈ 甘酒横丁には美味しいお店がたくさんあります。ご存じ、柳屋の鯛焼き。営業は12時半から。但し、日曜日は定休日です。森乃園のほうじ茶ソフト、板倉屋の人形焼き、玉英堂彦九郎のどら焼き…。
そして、お腹を満たした後は、水天宮参拝。
中央区唯一の相撲部屋、荒汐部屋は、こんなに魅力的で人間味あふれたモダンな下町にあることが実感できます。
Why don’t you try?
*荒汐部屋朝稽古の日程は以下より必ずご確認ください。
*相撲ショップ「力山商店YORIKIRI」
住所:東京都中央区日本橋浜町2丁目46-8
営業時間:荒汐部屋で朝稽古がある日は朝8時〜午後3時、朝稽古がない日は午前10時〜午後5時。
不定休。