弁松さん社長インタビュー② ~ 日本橋弁松総本店 ~
『ギフト、そして自分も楽しむ』をカテゴライズして取材します、rosemary sea です。
「折詰料理専門店発祥のお店」と言われています、日本橋弁松総本店さん。
創業は嘉永3年(1850年)です。
今回は社長インタビューの後編というべき2回目です。
なお、これまでの弁松さんの記事掲載は、
2019年3月7日 「弁松さんの歴史」
2019年3月11日 「<日本橋弁松総本店>樋口社長の「日本橋の古い絵葉書」①
2019年3月13日 「<日本橋弁松総本店>樋口社長の「日本橋の古い絵葉書」②
2019年8月10日 「弁松さん社長インタビュー①」
・・・それでは日本橋弁松総本店 八代目 樋口純一さんへのインタビュー、続けます。
日本橋(橋)につきまして・・・
地元の人間は「(日本橋の上の高速道路を)取って欲しい」「高速道路が老朽化していて危ない、大きい地震が来たら危ない」と言っています。
ただ、地元では誰も「(高速道路を)地下化してくれ」とは思っていないですね。
高速道路を一部なしにしても、外環道路とか他の高速道路とかできているわけで、さほど不便ではないんじゃないか、わざわざ地下にしなくても、と。
それがニュースになると、「地元の人間が地下掘って何千億とかかかるというのを要望している」となってしまって。
地方の人からみれば、「そんな小汚い橋(日本橋のこと)1本のために」「もっと地方の、先にやってもらいたい重要な案件もたくさんあるんじゃないか」と、そうなってしまうわけです。
それはわかるんです。
地下化しなくても、地元は構いませんよ。
(上の高速道路を)取ってくれた後、自動車の交通量だって増えるわけではないと思うのです。
前回オリンピックの際の、突貫工事の高速道路も、騙された、と皆言いますね。
(上に高速道路が乗るのが)想像できなかったんじゃないですかな。
東都のれん会につきまして・・・
だいたい50店舗ちょっとをベースにしていて、2、3年に1軒くらいは辞めてしまうところがあるので、何軒か抜けてきたら補充ということになります。
新メンバーを、会の中で、ここのお店を仲間に加えていこう、と。
絵葉書の蒐集につきまして・・・
これら日本橋の絵葉書を集めだしたのは、2000年ぐらいからですね。
購入は主にヤフオクか古本屋さんか、というところです。
あとは1枚で、日本橋架橋の時というのは10枚セットとか15枚セットとか、いろいろなメーカーから記念のお土産なのか、出ておりまして。
それをまるごとセットで購入したりしていました。
元々は何十枚かのセットになっていたものをバラして売っている場合もあったり、そもそものセットの状態で売っていることもあります。
値段は、一番安いもので100円ぐらいですね。
高いものは10万円ぐらい、レアかどうか、ということです。
ヤフオクを見ていても、全部(自分ですでに購入済の)ダブりだとかわかるんです。
これは持っている、これも持っている、と。
持っていないものがなかなか出なくなってしまっています。
たまにレアなものが出ると、他のコレクターの人も、これは価値があるってわかるので。
入札が始まって、最初千円だったのが、落札する時2万5千円とか。
(画像の絵葉書は「魚河岸のある風景」です。上が左部分、下が右部分です。)
個人的にはこちらの「魚河岸のある風景」というのが好きです。
うち(弁松さんのお店)がこの裏側に位置していると思うんですけど。
昔は舟がたくさん停まっていて。
(木の橋でした日本橋の時の絵葉書です。)
この絵葉書、スキャンして拡大すると、奥の謎の看板は胃薬のことが書いてあることがわかりました。
(現在の日本橋が架橋された当日のもようの絵葉書です。)
架橋した日は小雨が降っていて、皆傘を持っています。
奉祝門(ほうしゅくもん)、僕は好きですね。
これは大正天皇即位のお祝いです。
天皇系のお祝いがあると、このようなものが、凱旋門ほどではないですけど、あちこちに奉祝門とか奉祝塔とかが建てられたようです。
お祭りムードになっていたみたいです。
ただ、色は本当にこの色なのかは怪しいです。
リアルなものもあるのでしょうけれども、日本橋の絵葉書であれば麒麟の像とか獅子の像が赤に塗られていたりとか、本来の色ではなかったりしますね。
想像上、ですかね。
何か不思議な色合いになってしまっていますね。
昼間の画像を色付けして、わざと夜のようにしているものもあります。
築地社会教育会館の講座「老舗講座」について・・・
5、6年前、僕も誘われて、(講座に立たせていただいた時は)自分一人でしゃべる講座だったのです。
その翌年も、中央区の方からどこか紹介してくれと言われて、東都のれん会の中で、中央区内のお店で(講座を)やっていないところがいくつかありましたので、2軒ほど声を掛けたら、やるのはいいけど一人でしゃべったことがないから、一緒に出てくれるんだったらいいよ、と。
それで僕の方から「何でそういうお店の名前になったのですか?」とか質問を投げかけてくれればそれに答える、と。
そうした掛け合いの方が、一人でしゃべった時より好評だったので、また次の年もどこか紹介してくれ、と、なりました。
・・・樋口社長、ありがとうございました。
日本橋弁松総本店
日本橋室町1-10-7
東京メトロ半蔵門線・銀座線 三越前駅 より3分
営業時間 平日 9:30~15:00
土日祝 9:30~12:30
電話受付 平日 8:30~16:00
土日祝 8:30~13:00
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