おでかけニャンコ

榮太樓總本鋪 日本橋本店

こんにちは。

美味しいもの大好き、おでかけニャンコです。

今回は、日本橋の榮太楼総本鋪さんにお邪魔しました。


文政元年(1818)、日本橋のたもとの屋台から始まり、安政4年(1855)に日本橋本店が開業しました。



「流石武士の子 金鍔を 食べたがり」

「流石武士の子 金鍔を 食べたがり」 榮太樓總本鋪 日本橋本店

京都で生まれた「ぎんつば」は、粳の皮で餡を焼いたものですが、江戸では、粳を小麦に変えて焼いたところ焼き色がつきました。そこで「銀よりも金がいい」ということで「金鍔」と名付けられました。

江戸っ子の洒落っ気、いいですねえ!


大きくて甘くて美味しい「金鍔」は、日本橋魚河岸で働く男たちに大人気となりました。

幼いころから屋台を手伝った栄太郎は、店舗を構えるにあたり、可愛がってくれた魚河岸の人々に感謝を込めて屋号を「榮太樓」としたそうです。



 榮太樓總本鋪 日本橋本店

たっぷりの餡を小指の先ほどの小麦粉生地薄く包み込み、昔ながらの製法でつくられています。

生の金鍔はもちろん、保存のきく袋入りもとても柔らかくて美味しいですよ!(金鍔216円/栗金鍔260円税込)




酸っぱくない、梅ぼ志飴

酸っぱくない、梅ぼ志飴 榮太樓總本鋪 日本橋本店

昔も今も、宝石の輝き


子供の頃、梅干なのに、なんで甘いの?」と不思議だった「梅ぼ志飴」

紅い、三角形の飴が梅干しに似ているところから名付けられたそうです。

だから「梅干」ではなく、「梅ぼ志」なのです。


甘いものを酸っぱいものに例えてしまうなんて、ほんと、江戸っ子の洒落は粋ですねえ。

やっと長年の疑問が解けました(笑)



「玉だれ」の 内ぞゆかしき

「玉だれ」の 内ぞゆかしき 榮太樓總本鋪 日本橋本店

牛皮が大好きな私の、一番のお気に入りは「玉だれ」です。

本山葵の風味がふんわり、大人の和菓子。

一人で一本、あっという間に食べちゃいそう(笑)


「玉だれ」の名は

「雲の上は ありし昔に変らねど 見し玉簾(たまだれ)の 内ぞゆかしき」

という鸚鵡小町(おうむこまち)の一節からとったそうです。




月見うさぎ

月見うさぎ 榮太樓總本鋪 日本橋本店

可愛らしい「月見うさぎ」は、十五夜、十三夜限定です。

10月11月が十三夜ですので、その1週間前から店頭に並びます。



初心を忘れずに

初心を忘れずに 榮太樓總本鋪 日本橋本店

店内に、万国発明品展覧会に出品する際に描かれた日本製菓子鋪 榮太樓本店 製造場 略図」が飾られています。立っている方が、「栄太郎」さんです。

なんと、この絵に描かれている敷石が・・・



 榮太樓總本鋪 日本橋本店

こちらに埋め込まれているのです。(真ん中の正方形部分)

そして、まわりの四角いスペースが、開業当時のお客様が入れた広さだったそうです。


初心を忘れずにいること。

これこそが、老舗が伝えてきた、老舗たる所以なのかもしれませんね。


お忙しい中、快くお話くださいましたお店の皆様、本当にありがとうございました。



店舗情報:榮太楼總本鋪日本橋本店

店舗情報:榮太楼總本鋪日本橋本店 榮太樓總本鋪 日本橋本店

住 所 :〒103-0027 中央区日本橋1-2-5

  TEL  :03-3271-7785

営業時間:9:30~18:00(月~土) 

  定休日  :日曜・祝日

公式HP   :www.eitaro.com/