榮太樓總本鋪 日本橋本店
![](/img_data/BLOGIMG766_1.jpg?20190929165728)
こんにちは。
美味しいもの大好き、おでかけニャンコです。
今回は、日本橋の榮太楼総本鋪さんにお邪魔しました。
文政元年(1818)、日本橋のたもとの屋台から始まり、安政4年(1855)に日本橋本店が開業しました。
「流石武士の子 金鍔を 食べたがり」
![「流石武士の子 金鍔を 食べたがり」 榮太樓總本鋪 日本橋本店](/img_data/CBLOGIMG766_1_1.jpg?20190929165728)
京都で生まれた「ぎんつば」は、粳の皮で餡を焼いたものですが、江戸では、粳を小麦に変えて焼いたところ焼き色がつきました。そこで「銀よりも金がいい」ということで「金鍔」と名付けられました。
江戸っ子の洒落っ気、いいですねえ!
大きくて甘くて美味しい「金鍔」は、日本橋魚河岸で働く男たちに大人気となりました。
幼いころから屋台を手伝った栄太郎は、店舗を構えるにあたり、可愛がってくれた魚河岸の人々に感謝を込めて屋号を「榮太樓」としたそうです。
![榮太樓總本鋪 日本橋本店](/img_data/CBLOGIMG766_2_1.jpg?20190929165728)
たっぷりの餡を小指の先ほどの小麦粉生地薄く包み込み、昔ながらの製法でつくられています。
生の金鍔はもちろん、保存のきく袋入りもとても柔らかくて美味しいですよ!(金鍔216円/栗金鍔260円税込)
酸っぱくない、梅ぼ志飴
![酸っぱくない、梅ぼ志飴 榮太樓總本鋪 日本橋本店](/img_data/CBLOGIMG766_3_1.jpg?20190929165728)
昔も今も、宝石の輝き
子供の頃、梅干なのに、なんで甘いの?」と不思議だった「梅ぼ志飴」
紅い、三角形の飴が梅干しに似ているところから名付けられたそうです。
だから「梅干」ではなく、「梅ぼ志」なのです。
甘いものを酸っぱいものに例えてしまうなんて、ほんと、江戸っ子の洒落は粋ですねえ。
やっと長年の疑問が解けました(笑)
「玉だれ」の 内ぞゆかしき
![「玉だれ」の 内ぞゆかしき 榮太樓總本鋪 日本橋本店](/img_data/CBLOGIMG766_4_1.jpg?20190929165728)
牛皮が大好きな私の、一番のお気に入りは「玉だれ」です。
本山葵の風味がふんわり、大人の和菓子。
一人で一本、あっという間に食べちゃいそう(笑)
「玉だれ」の名は
「雲の上は ありし昔に変らねど 見し玉簾(たまだれ)の 内ぞゆかしき」
という鸚鵡小町(おうむこまち)の一節からとったそうです。
月見うさぎ
![月見うさぎ 榮太樓總本鋪 日本橋本店](/img_data/CBLOGIMG766_5_1.jpg?20190929165728)
可愛らしい「月見うさぎ」は、十五夜、十三夜限定です。
10月11月が十三夜ですので、その1週間前から店頭に並びます。
初心を忘れずに
![初心を忘れずに 榮太樓總本鋪 日本橋本店](/img_data/CBLOGIMG766_6_1.jpg?20190929165728)
店内に、万国発明品展覧会に出品する際に描かれた日本製菓子鋪 榮太樓本店 製造場 略図」が飾られています。立っている方が、「栄太郎」さんです。
なんと、この絵に描かれている敷石が・・・
![榮太樓總本鋪 日本橋本店](/img_data/CBLOGIMG766_7_1.jpg?20190929165728)
こちらに埋め込まれているのです。(真ん中の正方形部分)
そして、まわりの四角いスペースが、開業当時のお客様が入れた広さだったそうです。
初心を忘れずにいること。
これこそが、老舗が伝えてきた、老舗たる所以なのかもしれませんね。
お忙しい中、快くお話くださいましたお店の皆様、本当にありがとうございました。