特派員のひとり反省会2020 その2 ~第12回 中央区観光検定より~
子連れ特派員のえだまめです♪
前回に引き続きまして
http://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=1148
第12回中央区観光検定の受検を踏まえ、
えだまめが「こんな勉強の仕方もあったなぁ」と思ったことをご紹介したいと思います。
今回もテーマ問題「1964そして2020へ」を踏まえたものですよ。
もちろん来年は別テーマの出題のはずではありますけれども
「勉強の仕方」として参考になることがあればいいなと思っています。
なお、前回記事でもお知らせしましたが
今回(第12回)の問題全文につきましては
今年10月ごろに改訂版が発売予定の中央区観光検定公式テキスト
「歩いてわかる中央区ものしり百科」の巻末に掲載予定なので
そちらをご確認くださいませ。
「テーマ問題」に向けてのチェック項目その2:過去の「区のおしらせ ちゅうおう」
前回の「反省会 その1」では最新情報の取り込み方、について確認しましたが
今回のテーマ問題には「1964」の文字があります。
つまり、前回の東京オリンピックの際のことも聞かれているわけです。
それはHPから探すのもなかなか・・・という部分もあるかもしれません。
最近各種刊行物に特集記事としてまとめられているものもありますので
そういったものを折々に集めて・・・というのも一つの手段となるでしょうか。
なのですけれど。
ここは思い切って「原典」にあたってみるのもいいかと思いました。
それは、過去の「区のお知らせ ちゅうおう」です。
時代によって呼び名の変遷はありますが
中央区のその時その時のトピックがよくまとまっているものなのです。
そして。
何よりも区立図書館3館で閲覧可能なので。
意外と気軽に目にすることができるわけです。
※もちろん、それなりの年数が経過した大事な資料です。
取扱いは丁寧に、大切に、でお願いいたします!
昭和39年(1964)6月10日号より「聖火リレーの走者決まる」
というわけで。図書館の受付で係の方に書庫から出していただいて閲覧します。
「区のお知らせ縮刷版ー中央区広報紙 No.1 昭和28年4月~昭和40年3月(第1号~第144号)」です。
(開架図書ではなかったのです。でもほとんど待たず、すぐに出していただけましたよ。)
その中から。
昭和39年(1964)6月10日号の「中央区広報」にはこんな記事がありました。
「栄誉になう46青少年 聖火リレーの走者きまる
待望のオリンピック開催まであと4か月に迫りましたが、この大会の巻頭を飾る聖火リレーの本区内走者が、このほど聖火リレー中央区実行委員会で決定しました。
本区のコースは、第4コース(市川橋ー都庁間23.7キロ)の一部としての、清洲橋-茅場橋間(1.5キロ)と茅場橋ー鍛冶橋間(2キロ)の2区間で、各区間とも、正走者1名、副走者2名、随走者20名、計23名によって行なわれます。」
1つの区間は比較的長く、でもその区間を大人数で走る、というスタイルだったのですね。
だから中央区内を走ったのは「合計3.5キロで46人のランナー」。なるほどなるほど。
(これ、試験前にちゃんと読んでおけば「あの問題」、解けたのになぁ・・・。反省反省。)
どんなコースで走ったの?
・・・ところで、どんなコースで走ったんでしょう?
それについても、この続きに書いてありました。
「第4コースは、10月7日、午前9時に千葉出発のあと、11時に市川橋に至り、その後江戸川、葛飾、足立、荒川、台東、墨田、江東の各区を経て、清洲橋で本区に引き継がれます。
本区の第1区は、清洲橋から浜町3丁目を通過して都電通りを左折、水天宮を経て茅場町交差点(茅場橋)で2区に引き継がれます。
さらに、第2区は茅場町から新大橋通り(市場通り)を通り抜けて、八丁堀で右折、京橋、鍛冶橋を経て千代田区へ引き継ぐことになっています。」
ふむふむ。つまり・・・
こんな風でしょうか。
赤線が第1区(1.5キロ)、青線が第2区(2キロ)、という感じで線を引いてみました。
1964年を振り返る、ちょっとしたお散歩コースにもなりそうな気がしましたよ。
誰が走ったの??
そして・・・誰が走ったの?というところも気になりますね。
「この走者の選出については、区立中学校9校から各校2人、計18人、区内高校7校から各3人、計21人(うち8人は女子)および区立中学校卒業生6名、スポーツ団体から1名、合計46人が推せんされ、これらの人について実行委員会で次の通り正、副、随走者を決定したものです。
なお、この日の晴れの走者は、いずれも区内在住の運動能力に優れた青少年で、身長が中学生1.65メートル、高校1.65~70メートル、高校女子1.60メートルの人たちです。」
(この後は個人名の記載でしたので割愛させていただきます)
なるほど。区内の中高生からの選抜だったのですね。
学校の中でもスポーツが得意な子たちが選ばれて・・・という形。
個人名は控えさせていただきますが、最年少は13歳、最年長が18歳となっていました。
ランナーの皆さん、きっと良い思い出になったことでしょうね。
★おまけ★「はかりのセールスにご注意を」!?
ここからは完全におまけ、ですが・・・
この聖火リレーのことについて書かれているページの下の方に。
「最近、にせのはかりセールスマンが横行して迷惑をかけていますが、はかりを使用している商店では次の点にご注意ください。」という記事も掲載されていました。
どうやら「はかりを見させてください」と言ってお店のはかりを分解して、
「これ壊れているから買いなおしませんか」と売りつけるパターンが横行していたようです。
身分証の確認を徹底することや、そもそもはかりの良否の決定は都の定期検査で行うものです、などとの注意喚起がありました。
私は全然知らなかったのですが・・・そんな告知を出さなければいけないほどだった、ということでしょうね。
今でいうところの「振り込め詐欺」に注意!みたいな形で。
なんとなく、昭和の一ページを覗いた気分になりました。
そんなわけで、昔の「区のおしらせ ちゅうおう」がとても情報豊かで
その時代の様子を写す鏡になっている!ということを
改めて学んだえだまめなのでした。
機会を見つけて少しずつでも勉強しに行きたいものです。