新茶 お茶壺道中
立春から数えて88日目が、八十八夜にあたります。このころに摘むお茶は、旨味成分も多く含まれ、品質が高く、末広がりの「八」が二つあることから、縁起が良いともされ好まれています。
この時期、江戸幕府の将軍が飲むお茶、ならびに徳川家に関係の深い寺社に奉献するお茶を、京都宇治から江戸城まで運ぶために採茶使らが遣わされました。
最盛期には1000人にも登る大行列になったそうです。
この行列が「お茶壺道中」といわれ、
童歌のなかで唄われているのです。
茶壺に追われて 戸をピッシャンとは、
お茶壺道中が近づいてきたら、
通り抜けるまで、家に入って戸をピッタリと
閉めるほど権威は勅使に次ぐほどのものだったようです。
新茶が買える時期は、一番茶を摘む時期の少し後、5月~7月ぐらいになります。
お茶には多くの効能がありますね。
STAY HOME ウチで過ごそう。
◆御茶壺之巻
国立国会図書館デジタルコレクションより
◆茶ノ木神社
東京都中央区人形町1-12-11
お社の周囲には、由来である茶の木が植栽。
※写真は2019年4月撮影