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2020 水無月 紫陽花

 2020 水無月 紫陽花

 5月25日、新型コロナウイルス対策の特措法に基づく緊急事態宣言の解除を受け、東京都が「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」のステップ2に移行したこともあり、3月28日以降臨時休園中だった浜離宮恩賜庭園も、週明けの6月1日、再開園され、久々に来園者を迎えました。マスク着用、手指の消毒、他の入園者との距離の確保、少人数での利用などコロナウイルス感染防止対策を施した上で、当面10:00~16:00の時短開園です。

園内では季節を代表するアジサイが開花中です。一般的なアジサイは中心部の "真の花"(両性花)を覆って花弁状の萼片の "装飾花"(中性花)が球状の花序を形成していますが、交配され改良された品種も多く、装飾花が真の花を取り囲むように咲くガク咲きと、装飾花が球状に密集した花序を形成して咲くテマリ咲きに加え、装飾花が一重咲きか八重咲きか、花形、花色等多種多様です。                                  水上バス発着場付近には日本自生種のひとつ「ヤマアジサイ」が見頃を迎えています。基準品種はアジサイの母種とされる「ガクアジサイ」を小型にした印象から「コガク」、湿り気のある林内や沢沿いに生える傾向があることから「サワアジサイ」とも呼ばれます。小さめの長楕円形の葉は薄手で、光沢に乏しく、枝も細く、野趣に富んだ印象です。