日本橋駅・茅場町から行ける、静かな佇まいの神社 ③
~ 純子稲荷神社 ~
『ギフト、そして自分も楽しむ』をイフェクティブに取材します、rosemary sea です。
『日本橋駅・茅場町駅から行ける、静かな佇まいの神社』シリーズ、第3回の今回は、純子稲荷神社(じゅんこいなりじんじゃ)をご紹介します。
それでは・・・
御由緒
御鎮座 元文2年(1737年)
再建立 昭和48年(1973年)
御祭神 豊受大神
宇迦之御魂大神
佐田彦大神
大宮能売大神
田中大神
四之大神
御神徳 精神、生命、生活、生業、生産、
心身健全、家内安全、五穀豊穣、
商売繫昌、福徳円満、芸能成就、
往来安全
御祭日 2月 初午(はつうま)の日
4月、11月 御鎮座の日
町奉行所内に祀られていました「千代田稲荷」を勧請し創建、旧亀島町・旧岡崎町の組屋敷に住んでいた与力同心の鎮守として崇められたようです。
本殿はこのように扉が閉められています。
参拝のためにいろいろ手が加えられています。
お手入れも十分されているようです。
数年前の幟(のぼり)も、まだ綺麗です。
5月26日の「人形町駅から行ける、静かな佇まいの神社」⑧ の「茶ノ木神社」、
『まんじゅうこわい』、
6月3日の「人形町駅から行ける、静かな佇まいの神社」⑨ の「笠間稲荷神社 東京別社」、
『紋三郎稲荷』、
これに引き続きまして、古典落語を少々。
今回は純子、名前つながりということで、名前が多く登場する古典落語、
『千早振る(ちはやぶる / ちはやふる)』
を、お送りします。
それでは・・・
『千早振る』
百人一首に「ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」(在原業平・ありわらのなりひら)という有名な歌があります。
先に申し上げておきましょう。
「不思議なことが多いとされる神様の時代でも、こんなに不思議な話は聞いたことがない。
竜田川の水面を紅色(唐紅)の紅葉が覆い尽くす様、これほど美しく染め上げてしまうとは。」
・・・だいたいこのような意味です。
娘にこの歌の意味を聞かれた金さん、長屋の連中から先生と慕われるご隠居のところへ。
ご隠居の説明は・・・
相撲の大関の「竜田川」が吉原の花魁(おいらん)「千早」に惚れたが振られてしまい、それでは次にと妹女郎の「神代」に声を掛けても、彼女もいうことを聞いてくれない。
相撲を辞めて故郷に帰った竜田川、家の商売を継いで豆腐屋に。
後に、お店に女乞食(こじき)が訪ねてきたので卯の花(うのはな / おから)を恵んであげようとしたら、なんとそれは「千早」のなれの果て。
からくれない=おからをあげないで追い出すと、「千早」は井戸に飛び込み自殺、いわゆる『水くぐる』。
このような説明を聞いて金さん、「では、最後の『とは』とは何です?」と質問。
説明に窮したご隠居さん、「千早は源氏名、『とは』が本名」。
純子稲荷神社
日本橋茅場町3-13-6
東京メトロ東西線・日比谷線 茅場町駅 出口1より約100m。
「新亀島橋」のたもと、手前右側にあります。