あすなろ

秋隣 佳名な山茱萸

三密を避け、浜町公園を散歩するとサンシュユ(山茱萸)の実がなっているのを見つけました。

山茱萸は、春を黄色に彩る花の代表格で
ハルコガネバナ(春黄金花)」
という別称を持ちます。それが秋にもなれば、赤い実をつけます。

江戸時代享保年間に種子が日本に持ち込まれ、小石川御薬園に播種されて広まったと伝えられています。薬用植物として栽培されるようになりましたが日本では観賞用として庭木などにも利用されるものが多かったようです。

美しい、艶やかな赤い実をつけることから
アキアカネ(秋茜)」
アキサンゴ(秋珊瑚)」
という別名があります。

春の名前も秋の呼び名も共に佳い名を得ていますね。これから鈴なりになるサンシュユの赤い実の様子を確認されると、別名の所以が分かるかもしれません。

 秋隣 佳名な山茱萸

もう少しすると、澄んだ空に、木の実の色が映える情景から秋の気配を感じられるでしょう。

 秋隣 佳名な山茱萸

◆浜町公園
 東京都中央区日本橋浜町二丁目59番1号