重要文化財【 日本橋髙島屋 】の魅力(2)
本館内部
中央通りから本館正面口を入ると、1,2階吹き抜けのホール、その中にイタリア産大理石の柱が並び、格天井のもとシャンデリアが飾られています。
現在のシャンデリアは、二代目で、増改築設計を行った村野藤吾による、箱状の洗練された和風意匠となっています。
手動で操作するエレベーター(1~6号機)は、アメリカ・オーチス社のエレベーターで、改修や機械の入替えを行いながら、昭和8年開業当時からのカゴを現在も使用しています。
また、エレベーターのまわりの壁は、一見木目調に見えますが、大理石です。
2階フロアから見た吹き抜けの格天井。格子の交点に菊紋を配した和風の意匠となっています。
2階フロアから見た肘木風の持ち送り。
石膏彫刻で、雷紋や植物の装飾が表現されて
います。
2階から3階に向かう階段の大理石壁には、
アンモナイトなどの化石が所々に見られます。
昭和27年の第1次増築時に設置された
12、13号機のエレベーター扉は、
東郷青児デザインのものです。
本館4階には「髙島屋史料館TOKYO」があり、2020年9月2日
~2021年2月21日の予定で『装飾をひもとく~日本橋の建築・再発見~』の企画展が行われています。
日本橋髙島屋をはじめとする日本橋地域の近現代建築を取り上げ、なかでも建築の細部・装飾に焦点をあてた展示となっています。
(左の写真は、展示室の外から撮影)
企画展の展示期間・開館時間・休館日等の詳細については、
下記ご参照ください。