隅田川が大きな鏡になりました!
なんと! 永代橋のアーチが川面に逆さに映っています。
隅田川が鏡になったんです!
ここがもし、庭園内の静かな池であるならば、水面に太鼓橋が逆さに映る光景は珍しくないでしょう。
しかしながら、ここ隅田川には流れがあり、多くの船も行き交っていますので、川面は波立っています。
そのため、橋のアーチが川面に逆さにくっきり映る光景はまず見られないのです。今回初めて見ました。
どうやって、この光景に遭遇したか?
推測ですが、この4条件が揃ったから「隅田川が鏡」になったのではないかと思うのです。
条件1:無風
条件2:潮の干満と川の流れとのバランス
条件3:行き交う船が無い
条件4:晴天
条件1:無風
[右の写真: 風が吹いてさざ波が立った川面]
少し風が吹いただけも、川面にさざ波が立ちます。
➡(川を通る風は心地よいですが、敢えて)無風となる瞬間を狙うべし。
条件2:潮の干満と川の流れとのバランス
[右の写真: 満潮に近い時間帯の逆流]※別日に撮影
隅田川河口の近くでは、潮の干満の影響も受けます。
川は本来、上流から下流へ流れています。
しかし、満潮に近い時間帯においては、川が逆流するようです。
ですので今回は、潮の干満と川の流れとが程よくバランスがとれて、川面が鏡のように平らに見えたのだと推測します。稀有な光景だと思いました。
➡川面の流れがピタリと止まる時間帯を捉えるべし。
条件3:行き交う船が無い
[右の写真: ボートが通過した後の引き波]
船が通った後、川面には「引き波」(ship wave)が生まれます。
この引き波は岸に反射し、幾重にも更なる波を生み出します。
反射でできた波は、なかなか収まりません。
運搬船・遊覧船・警戒船などの働く船が隅田川を行き交う景色が私は大好きです。これまで隅田川へは船を見に行っていたようなものでした。
ですが、船が行き来する時間帯を避けなければ、鏡のように反射する隅田川には遭遇できなかったでしょう。
➡(船は大好きですが、敢えて)船が通らない時間帯を狙うべし。
条件4:晴天
[右の写真: 曇天]※別日に撮影
光量の多い「晴天の日」が望ましいです。川面に逆さに映る構造物の輪郭がはっきりします。
➡晴天の日を狙うべし。
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