あすなろ

旧暦 10月の亥の日

「亥の月の亥の日」に火を使い始めると火事にならないといわれています。2020年の亥の子の日は、11月4日(水)です。江戸時代にはこの日を炬燵開き、炉開きと呼び、暖房器具を使い始める冬支度の日と決めていました。

イノシシは、火難を免れるという信仰があり、火を鎮める水性の月日、亥の月・亥の日に、囲炉裏や炉を開いたようです。火の元に気を遣う江戸の世では、火事にならずに済むという習慣でもありました。

茶の湯の世界にその風習が受け継がれ、夏向けの風炉をしまい、地炉に切り替える「炉開き」がありますね。

現代では、炭火より安全な電気式のこたつになりましたがこの需要は減少しているようです。

こたつとみかんという冬の日常が、懐かしく思います。

 旧暦 10月の亥の日

<撮影日:2020年10月24日>

火伏の神として崇められるお茶ノ木様の柴垣(チャノキ)に今年も可憐な花が咲いていました。

◆幸運を招くイノシシ像
 東京都中央区日本橋久松町4-4

 鼻先をなでると金運、子宝などに恵まれるとされ
 多くの方々に親しまれています。

◆茶ノ木神社(お茶ノ木様)
 東京都中央区日本橋人形町1-12-11