2021 ジューンベリーの実り
ジューンベリーは北米原産のバラ科ザイフリボク属の落葉小高木で、別名アメリカザイフリボク。 名前の通り、6月に食べ頃の実を付けるベリー(核のない果肉のやわらかな食用小果実)で、春に咲く白い花、初夏のかわいい真っ赤な果実、秋に色づく紅葉と、四季折々に楽しむことができ、シンボルツリーとしても、人気の庭木です。 ジューンベリーの花は、直径1~2cm程度と小さく、花弁は5枚、桜のソメイヨシノが咲き始めるよりも少し早く、樹冠を覆うように咲き、清楚な印象です。 果実は、花が終わった後、色づき始め、緑⇒白⇒赤⇒深紅⇒黒紫と段々と成熟します。ほんのりとした酸味と甘み、芳香があり、生食の他、ジャムや果実酒として利用されます。自家結実性の性質が強いため、1本でも実が付きます。 秋が深まるにつれ、葉は順次、黄~橙~赤と色づき、紅葉途上は複色·グラデーションも楽しめますが、深紅に染まりきった抜けるような発色も見事です。 晴海トリトンスクエアの「緑のテラス」に植栽されているジューンベリーも、ちょうど良い熟し具合を迎え、盛んに小鳥たちが啄みにやってきています。