「土用餅」をご存知ですか?ーとらや日本橋店ー
「土用」といえば「土用丑の日の鰻」を連想しますが、土用に食べるのは鰻ばかりではありません。「土用しじみ」「土用卵」などがあり、今回ご紹介するのは「土用餅」。
「土用」はご存知の通り、「節分」「八十八夜」などと同じ雑節の一つ、暦の立春・立夏・立秋・立冬の前十八日間を指しますが、現在よく知られているのは立秋前の「夏の土用」。
初日である土用の入りには暑さ負けをしないように土用餅を食べる習慣があります。
とらやさんのパンフには「餡に使う小豆には厄除けの力がある」とされているそうです。
今年は7月17日-19日の3日間の発売で、最終日の19日に予約してお店にお邪魔しました。
常備している一口羊羹も夏バージョンに衣替え、土用餅の隣に季節の生菓子「ひまわり」を見つけ、余りに可愛いのでこちらもいただいてしまいました。コロナ禍で太めになったウエストを見ながら今日からダイエットと思いながら「明日からに」とまた誘惑されてしまいました。
とらやさんはご存知の通り室町時代に京都で創業、明治2年からは東京店を開業し、デパートだけでなく。銀座(改築中)日本橋に路面店があり、親しまれています。
夏祭り等行事の多いこの季節ですが、中止・延期のオンパレード。せめて和菓子で季節の移り変わりを楽しむことにいたしましょう。夏茶碗を出して、早速一服。
虎屋日本橋店 日本橋1-2-6 ℡ 03-3271-8856 9時-18時
2021.7.19取材