2021 盛夏の銀座カツラ並木
長く銀座のシンボルとして親しまれたヤナギの老木化もあり、1968年にシャリンバイ、2004年にイチイに植え替えられた後、2018年、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を前にした景観整備の一環として、端正な樹形に育つ落葉高木のカツラに衣替えされた銀座 中央通り(銀座通り)の街路樹。 植栽された当初、か細い若木でしたが、3 年が経過し、1~8丁目まで約140本の並木も大分樹勢が増し、沿道景観を彩り、緑陰をつくり夏の陽射しを和らげ、潤いや安らぎをもたらし、風にそよぐ葉音も爽やかです。 カツラの特徴は、丸みのある形の良いハート型の葉ですが、太陽の光を通して仰ぎ見ると、殊の外繊細で美しさも格別です。 芽吹きから新緑、黄葉、冬木立と、四季折々姿を変える視覚的美しさに加え、晩秋落葉期に放たれるカラメルのような甘い香りは、嗅覚をも魅了します。 語源は、①カヅ(香出)ラの意 ラは語尾の添詞 ②カは香、ツラはツブラ(円)の略 等の説があるようです。 通りの各街路灯には、現在開催中の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の「コアグラフィックス」を用いたバナーが飾られています。