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2021 金木犀の香り

 2021 金木犀の香り

 8月の終わりまでは最高気温が30℃以上の真夏日が続いた都内も、9月に入ると一段落し、朝晩だけでなく昼間も涼しさを感じる日が続きました。                         平年の気温と比べると5℃以上も低い日があり、植物は秋の気配を感じ取り、金木犀も例年より早いタイミングで咲き始めているようで、早くも秋の風物詩のその甘い芳香の便りが各地で聞かれます。金木犀は中国原産のモクセイ科の常緑小高木で、雌雄異株。   日本には雄株しかないといわれ、結実しないと聞きます。    通常9‐10月頃、橙黄色の小花が密に咲き、成分のひとつはγデカラクトンとされる強い香りを放ち、拡散するのが知られています。 和名の由来は、樹皮がサイ(犀)の皮膚に似ているため中国で「木犀」と呼ばれ、橙黄色の花を金色に見立てて「金木犀」と名付けられたとされます。                                      佃公園の佃島小学校脇に植栽されている金木犀がふんわりとした甘い香りを漂わせ、傍を通る度、気持ちを和ませてくれます。