一冊の本を売る本屋さん~森岡書店 銀座店
こんにちは。
まちあるき大好き、おでかけニャンコです。
新富町駅から京橋プラザ区民館に向かう途中、とってもレトロなビルがあります。
昭和4年竣工の鈴木ビルです。(東京都歴史的建造物)
当時は、二階に芝居公演のできる広い舞台があったそうです。
幾何学模様の凝った意匠に、かなり心揺さぶられます。
さて、その一階をのぞいてみると・・・・
こんな魅惑的な本屋さんがあります。
知る人ぞ知る、一冊の本を売る本屋さん「森岡書店」さんです。
この日は、飯田純久さんの「スケッチ」出版記念・原画展を開催中でした。
ほのぼの癒され、おいしそうな作品の数々。
絵本もすてき。原画もすてき。
特別なテーマはありませんが、食べ物が多いそうです。
くいしんぼうの私は、しばし見惚れてしまいました。
飯田さんの本業は、個人オーダーの傘屋さんです。
これまた、知る人ぞ知る「イイダ傘店」
・・・私もいつか、こんな傘がもてるニャンコになりたい
ひとりのためにつくる傘屋さんが描いた本が、
一冊のための本屋さんで売られている・・・
まさに、森岡書店の奇跡です。
製作中の様子も、間近に見られます。
アーティストさんの美しい手に、うっとりを独占できます(笑)
こじんまりとしたスペースのせいか、とても気軽にお話を伺えます。
こんな風に作者の方と出会えるのも、この本屋さんのアットホームな雰囲気ならではですね。
人気の小物も売っていました。
私は、迷わず「祝儀袋」を購入。もらった方の笑顔が目に浮かびましたからね!
*「スケッチ」は、このあと国内を巡り、中央区では、10月15日~11月15日「銀座 蔦谷書店」で再会できます。
お話を伺ってみましょう。
ーーーーいつ開店したのですか。
「4年前の5月1日です。茅場町で古書店やっていたオーナーが始めました。」
ーーどうして、一冊だけの本屋さんを始めたのですか?
「妄想好きなオーナーのアイデアです。」
と、笑顔で答えてくださった お綺麗なスタッフさん。
ーーーここにお店があってよかったと思うことはありますか。
「お客様との出会いですね。遠くからいらして下さる方、ご近所の方も、今何やってるの?と気軽に立ち寄ってくださっておしゃべりしています。ビルの中には、デザインや設計事務所など入っています。いろいろな方と出会えて楽しいです。」
今も昔も、ワクワクを発信し続ける鈴木ビル。
森岡書店銀座店さんは、一冊の本から生まれる刺激と癒しの空間ですね。
飯田さん、スタッフさん、すてきな時間をありがとうございました。
次回は、
4月9日(火)~14日(日) 13時~20時(最終日18時まで)
「本をつくる」~職人が手でるくる谷川俊太郎詩集
”書体設計士が文字をつくり、詩人が言葉を紡ぎ、組版工”が組版・活版印刷し、製本職人が手作業で仕上げる。谷川俊太郎詩集<私たちの文字>ができるまでの軌跡を収めた書籍「本をつくる」の刊行記念展を開催します”
*ギャラリートークや、トークイベントもあります。
店内の雰囲気がガラリと変わりそうですね!
4月16日(火)~21日(日)13時~20時
「旬菜ごよみ365日(ワタナベマキ)」出版記念展
”旬の食材を使ったレシピと日々の出来事をつづり、マキさんのお料理にまつわるあれこれが詰まった「旬菜ごよみ365日」出版記念展として、手作りの保存食や、数量限定のお弁当などの販売を行います”
見るだけでもいいけれど、やっぱり食べてみたい......