NEW GINZA STREETSCAPE
~銀座の街角で考える日本の伝統と温暖化~
こんにちは。中央区に住み始めて4年が経ち、自然が恋しくなってきたHanes(ハネス)です。
時々森や山に行きたくなるのですが、奥多摩や秩父などに行くには時間がかかります。
そこで、図書館で近場の自然スポットについて調べた帰りに久しぶりに銀座を歩いてみたところ、いつの間にか中央通り沿いに見慣れない植物が植えられていることに気がつきました。
例えば、銀座三越前の交差点。
都心ではまず見ないヨシのような植物が生えており、案内板には「銀座のノハラ」と書かれています。
狭いエリアではありますが、素朴で美しい野原の様子が伝わってくるのではないでしょうか。
この取り組みは、4社協働のNEW GINZA STREETSCAPEというプロジェクトで、異なるコンセプトのストリートスケープを中央通りで展開しています。
1~4丁目の東側はフォルクさん、西側は橋内庭園設計さん、5~8丁目東側はOffice maさん、西側はプラットデザインさんが担当。
木村屋がある側(西側)には以前アザミが植えられていたのですが、今は新しい植栽が楽しめます!
その名も「銀座植物園」。
こちらも限られたスペースを有効活用し、街中に緑の空間を設けています。
案内板には、「銀座の街で人々に育まれてきた園芸文化。ヤナギ並木の風景、路地裏でひっそり育てられている私的な緑、ショーウインドウを飾る花々」とあります。
これまで中央区に自然や園芸のイメージはあまりありませんでした。
しかし、これをきっかけに、これまでとは異なる視点で銀座の街角を観察できるようになりそうです。
そして、銀座6丁目付近にはひときわ存在感があり、異国間の漂う植栽がありました。それがこちらです。
コンセプトは「GINZA EXOTIC」!
「世界のブランドが集まる銀座だからこそ、エキゾチックなのでは?」と思っていましたが、実際は、温暖化が銀座に与える影響を考えさせる何とも奥の深いもの。
マイバッグの持参など、身近なところからエコな取り組みを心がけようと改めて思わせてくれます。
一方西側には、草丈の低い植物が植えられていました。
その正体は、日本古来の笹!
「SASA deco」と題されたこの植栽は、新しい伝統の表情で街行く人に語りかけています。
伝統と革新をあわせもつ銀座とのコラボレーションは如何に?
このように、中央区では今年に入ってから街の風景が徐々に変わりつつあります。
先月ご紹介した京橋のTOKYO BENCH PROJECT、そして今回のNEW GINZA STREETSCAPE。
新たにオープンするお店はよく話題になりますが、よく見ていないと気がつかない景観の変化にもぜひ注目してみてくださいね♪