川のある暮らし
このモザイク画を見てピンとくる方は、第14回中央区観光検定合格間違いなし!
お分かりですよね、隅田川に架かる勝鬨橋。モザイク画は、東京メトロ日比谷線築地駅の2番線ホーム、4番出口近くにあります。1940年の完成時は東洋一の可動橋と呼ばれ、2007年には国の重要文化財に指定されました。
それはさておき、私にとっては歩いて渡るとゆさゆさ揺れを感じて怖いけど、やっぱり歩いて渡りたい橋。そしてライトアップされた姿を某放送局の全国版夜のニュースの背景で見ると、あ~一日が終わったなと思う橋でもあります。
ライトアップについては、特派員・はじめさんの記事をぜひご覧ください。https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=2702
川の力
さて、築地駅からほど近い聖路加国際大学の角には、浅野内匠頭屋敷跡の石碑と説明板があります。説明板の図は元禄年間(1688年~1704年)のこのあたりで、右側(東、南)の隅田川は「海」と書かれ、左側(西)の築地川南支川(現在は築地川公園)は単に「川」となっていますね。この図のほとんどが明治維新後に築地外国人居留地になりました。
築地居留地研究会2021年12月研究会で、菅原健二氏の「居留地があった街をたどる」を聴講しました。江戸の街の成り立ちや人々の暮らしには、水運・舟運が大いに貢献したとのこと。比較的最近の例として、1992年竣工の聖路加国際病院新館(現在の病院本館および聖路加ガーデンタワー)建築の際に、隅田川を使って残土や建設資材を運んだと紹介されました。隅田川を行き来する船は観光船のイメージだったので、へぇ~と感心、隅田川を見直しました(失礼!)。閉会後、研究会の方から1933年竣工の聖路加国際病院旧館(現在の聖路加国際大学本館の場所)建築の際には、運搬に築地川南支川を使ったとも伺いました。
川の活用って、そんなに昔の話じゃないんだと思いつつ、築地川本流、現在では水の代わりに自動車がビュンビュン流れる高速都心環状線の脇を歩いていたところ、銀座松竹スクエア1階のディスプレイが目に飛び込んできました。
ここに川が出現! イベント情報に疎く、すっかり見逃していました。おまけに師走のせわしない気持ちで通りすぎていたのでしょう!!
アートオブジェ特別展示「川の橋、そして時々滝 ~銀座の今昔~」にひかれてフロアに。ポスターをよくよく拝見し、オブジェの展示はまだしばらくは残されていそうなこと、プロジェクションマッピングはなんと!1月16日まで延長して開催されることを知りました。
詳しくはこちらをご覧ください。https://www.higashiginza-area.com/event/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%82%AF%E3%83%88%E6%9D%B1%E9%8A%80%E5%BA%A7/
中央区観光協会のHPにもご案内があります。https://www.chuo-kanko.or.jp/?p=we-page-event-entry&event=406131&cat=10614&type=event
水辺や水面は、何故だか人をほっとさせる力があるように思います。橋を渡ると新しい局面が開けるような気もします。
首都の中央に位置する中央区、水より車や人が流れる場所が必要なのは致し方ないけれど、百万人都市江戸を支えた川・運河は、利便性だけではない力も持っているように思います。
川や水辺を大切にしていきたいですね。