【参加報告】 東京スカイツリーのふもとまで楽しいリバークルーズ♪「にほんばし福福船」
2021年12月20日付の記事で紹介がありました通り、ただいま日本橋エリアでは「にほんばし福福めぐり」を開催中です。
東京ダンボ氏による前回の記事はこちら にほんばし福福めぐり
開運スポットを楽しみながら散策できるように、「福福スタンプラリー」「周遊クルーズ&ガイドツアー」「無料シャトルバス」「宿泊」というおトクなイベントが用意されています。
今日はその中の「周遊クルーズ&ガイドツアー」に参加し、にほんばし福福船に乗船したときのことをレポートしたいと思います。
運航プランが選べる「にほんばし福福船」
にほんばし福福船の運航プランには大きく分けて、日本橋エリア、墨田区エリア、東京港エリアの3種類があります。片道か往復、まち歩きや現地での周遊が付いているもの、夕方からのナイトクルーズ、必ず日本橋船着場に戻る神田川コースなど、ツアーにはたくさんの選択肢がありました。
私は中央区を飛び出して、東京ミズマチのある墨田区エリアまで行く往復ツアーに参加しました。そのときの実際の予約サイトとツアータイトルはこちらです。
予約サイト:TABINA(タビーナ)
ツアータイトル:【日本橋発着】【クルーズ&散策】日本橋から船で東京スカイツリーへ! 墨田区エリア現地周遊または東京スカイツリー・東京ミズマチなどで自由散策●ツアーコード:SUM1102
TABINAは日本橋エリアを中心とした街と水辺をつなぐ地域密着型の旅行会社です。
このツアーでは「自由散策」を選べば、東京スカイツリータウンや東京ミズマチ対岸の浅草まで足を延ばすこともできます。私は「現地周遊」を選び、最初から最後まで船の旅を堪能することに決めました。それでは出航です!
旅のはじまりは日本橋から
集合場所は、日本橋の滝の広場です。日本橋は明治44年(1911)にそれまでの木造から現在の石造の橋に架け替えられました。「日本橋船着場 双十郎河岸」は架橋から100年を迎えた2011年に滝の広場に設置された観光用の船着場です。クルーズはここからスタートしました。
運航は東京湾クルージング。日本橋に営業所があり、「日本橋クルーズ」や「神田川クルーズ」という乗合クルーズを定期的に運航している会社です。所有するクルーズ船は6艘。この日は屋根付きの「エスエス セレナード」が配されました。
船内の様子です。見晴らしのよいデッキ部分に出ることもできます。船長さんの後ろ姿が凛々しいですね。
日本橋船着場を後にした船は日本橋川を隅田川方面へと下っていきます。TABINAのツアー紹介ページにあった「リバーガイドの軽快なトークをお楽しみいただきます」という記載の通り、クルーズ中はリバーガイドさんが船から見える橋や街の情報などを楽しく解説してくださいました。
首都高における交通の要衝です。くわしい説明は“ドボ博”ことオンライン土木博物館のお力を借りることにしました。下から見上げるジャンクションはマニアにはたまらないものあるそうです。
湊橋
この辺りはかつて江戸湊としてたくさんの船が行き交っていた場所です。橋脚に掲げられたメダリオンには往時を偲ばせる帆船がデザインされています。これほど近くで確認できるのは川の上からならではですね。
大きな橋が見えてきました。さて、ここはどこでしょう。正解は次の写真です。
隅田川に出ました
永代橋
重厚でたくましい永代橋。国の重要文化財に指定されています。ここからは「土木学会田中賞」に名を遺す田中豊先生が関東大震災後の帝都復興事業として手がけた隅田川に架かる橋梁が続きます。
隅田川の橋といえばこの方、隅田の花火氏の記事にくわしいのでぜひご参照ください。
隅田川・いくつもの橋をくぐって(2021年5月) ※その他の記事へのリンクがまとめられています。
デザインや構造が異なる橋が次々に現れる景観は隅田川クルーズの一番の見どころです。途中、優美なデザインの清洲橋(こちらも国指定重要文化財です)と東京スカイツリーが見事に共演する撮影ポイントのご案内などもありました。
総武線隅田川橋梁
こちらは歩いて渡ることのない鉄道橋です。いつも乗っていた黄色い電車をこの角度から眺めるのは新鮮でした。田中豊先生は橋梁分野の土木偉人ですが、もともとは鉄道技師だったそうです。
ここまで来ると左岸は墨田区、右岸は台東区です。隅田川テラスと首都高の間から両国国技館や江戸東京博物館が見えて、永代橋を見た中央区のウォーターフロントエリアとはまた違う雰囲気になってきました。そして、このエリアでも東京スカイツリーの写真映えポイントがありました。この日の航行では撮影タイムも十分確保できました。
北十間川に入るといよいよゴールです
源森川水門
ここから北十間川に入っていきます。楽しかったクルーズもそろそろ終盤。この先の小梅橋船着場がゴールです。
小梅橋船着場
2021年の春に誕生した新しい船着場です。かたわらには東京ミズマチが広がります。今回の期間限定のにほんばし福福船は、墨田区が観光舟運の活性化と水辺のにぎわい創出に向けて、この小梅橋船着場を活用して行っている社会実験に参加しています。割引前提条件を読んで、私もアンケートに答えました。
ここでツアーは一旦解散します。「自由散策」を楽しむ人とそのまま船に残る人たちに分かれました。私は「現地周遊」のために船に残りますが、開始時間までにブレイクタイムがあるのでしばし墨田区に上陸します!
浅草と東京スカイツリータウンを結ぶ東武鉄道の高架下に、話題の飲食店やホステルが軒を連ねる複合商業施設です。
このツアーの協力店ではコーヒーや軽食を購入したり、ツアーの参加者はお手洗い休憩をすることができます(トイレはクルーズ船内にもあります)。またの機会にゆっくりと訪れてみたいです。
「現地周遊」は45分間で、2020年に開通した「すみだリバーウォーク」の下をくぐり、隅田川に架かる橋のいくつかを先ほどとは異なる解説でもう一度見ることができました。その後、復路でもまた同じ橋を通ることになるのですが、解説を聞いたあとは自分の橋を見る目が養われていた気がします。
東京スカイツリー
中央区からも姿を拝むことができる東京スカイツリー。ここまで来るとこんなに大きくなりました。東京ソラマチもすぐそこですよ。
それぞれの旅程を楽しんだあとはまたクルーズ船に乗り込み、日本橋船着場へと戻りました。充実のツアー内容です。
※記事に使用した写真は写りの関係で撮影順に掲載していないため、引き波や方角が前後する部分がありますがご容赦ください。
にほんばし福福めぐりは 1月31日まで
都内に住んでいる人にとっては、普段から慣れ親しんでいる街でクルーズ船に乗ることはちょっとぜいたくな遊びかもしれませんが、日常を離れて、船に揺られながら移り変わる景色をのんびりと眺める時間は、実際に過ごした時間以上に満ち足りたものになりました。特に「橋の博物館」と称される隅田川に架かる各橋梁の表情の違いを解説付きで鑑賞できたことが深く印象に残りました。
にほんばし福福めぐりは2022年1月31日まで。期間終了が迫っていますが、にほんばし福福船としての運航が終わったあとも、滝の広場を発着地とするクルーズは随時スケジュールされています。墨田区エリアは特に桜の咲く頃は大変な人気となるそうです。日本橋を起点とする水辺の東京散歩、これからの季節もおすすめです。
TABINA(クルーズ船の予約) https://tabina.jp/tour.html
にほんばし福福船 https://nihonbashi-info.tokyo/fukufuku/contents/cruise.html
にほんばし福福めぐり https://nihonbashi-info.tokyo/fukufuku/index.html