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2022 草木萌動

 2022 草木萌動

 七十二候のひとつ「草木萌動」の季節を迎えました。長い冬を越えて新芽が顔を出し、色褪せていた草木も生き生きと鮮やかさを増し、春ならではの生命の息吹を感じます。           新型コロナウイルス感染症の更なる感染拡大防止のため、浜離宮恩賜庭園は、1月11日より当面の間臨時休園中ですが、上から眺めると、園内では、お花畑の「菜の花」と、周辺に植栽されている、梅の原種の特徴を有するとされる野梅系の早咲きの「八重寒紅」が春らしい柔らかな彩りを醸し出しています。           仄かな香りが漂う中、「探梅(早咲きの梅を一輪一輪探しながら楽しむ)」「賞梅(咲き揃った梅を楽しむ)」「送梅(名残りの梅を惜しみながら愛でる)」と、傍で、散策しながら観賞できないのは残念です。今年の梅開化は遅め。平年なら1月下旬が平均気温の底とされますが、今年は東京の2月上·中旬の平均気温が1月下旬より低く、寒さが長引きましたが、漸う穏やかな春の日射しに寒さは緩み、心地よい季節となりました。