Hanes

五感で楽しむ大観音寺の花まつり


こんにちは。アクティブ特派員のHanes(ハネス)です。
4月2日(土)、日本橋人形町にある大観音寺(おおがんのんじ)「花まつり」が開催されました。
前回私がこのおまつりに行ったのは、特派員になりたての2018年のこと。
それからあっという間に4年が経ちました。
本記事では、五感で感じた今年ならではの発見をお伝えします!

 五感で楽しむ大観音寺の花まつり


この日は天気に恵まれたこともあり、お昼時には老舗や有名和菓子店に行列ができるほど。
大観音寺の前では、商店街の方々がテントを出し、花まつりのご案内などをしておられました。

まずは、大観音寺の案内板をチェック。
本尊の鉄造菩薩頭の由来やそれが大観音寺に安置されている理由については、下の写真でご確認いただければと思いますが、実は現在放送中の大河ドラマにも少し関係があります。
この本尊は、もともとは鎌倉の新清水寺に奉祀されたものでした。
北条政子が京都清水観音に帰依していたこともあり、源頼朝が鎌倉に幕府を開いた際、この新清水寺が鎌倉の地に創建されたのです。

 五感で楽しむ大観音寺の花まつり


それから列に並び、花御堂に祀られたお釈迦様甘茶を注いできました。
甘茶を注ぐ理由は、お釈迦様の誕生時に、天から現れた龍がその頭上から甘露の雨を降り注いでお祝いしたという伝説に基づきます。

また、花まつりに合わせて特別御開帳中の鉄造菩薩頭も拝んできました。
通常は、11日17日がご開帳日ですのでご注意を。

 五感で楽しむ大観音寺の花まつり


参拝後は、前回同様、お煎餅と福引券をいただきました。
お煎餅は4年前と異なり、「人形町大観音寺韋駄天」という焼印が押されていました。
(2018年の記事をご覧いただくと、当時の焼き印が「人形町大観音寺」のみであったことが分かります。)

まだあまり広くは知られていないかもしれませんが、大観音寺には韋駄天さま(護法韋駄天尊)も祀られています。
アスリートや食材調達の守護神であることから、ランナー、料理関係者、主婦の方々もお参りに来られるのだとか。
境内には人形町韋駄天に関する詳細なパンフレットがありますので、ご興味のある方は参拝時にお手に取ってみてはいかがでしょうか。

 五感で楽しむ大観音寺の花まつり


さて、福引ですが、こちらは今回も残念!
しかし、参拝客にふるまわれていた甘茶人形焼をいただきました。
感染症対策もあってか、今回は持ち帰りできるよう和菓子が1個ずつ包装されていました。
もちろん、その場で人形町商店街の雰囲気を楽しみながらいただくのも良いのですが、個包装ですと、家に持ち帰って花まつりの余韻に浸りながらゆっくり味わえるのでこれまた良し。

こちらの人形焼は1917年(大正6年)創業の老舗重盛永信堂さんの商品で、これまでに食べた人形焼の中で最も皮が薄くてもちもちしており、こしあんがぎっしり詰まっていました♪
香りも良く、さわった感じはふわふわ。久しぶりに美味しい人形焼をいただいた気がします。

しかし、それもそのはず。第22回全国菓子大博覧会で内閣総理大臣賞を受賞した折り紙付き!
これは人形町土産にもぴったりですね。

 五感で楽しむ大観音寺の花まつり


甘茶に甘い香りはあまりなく、口にした直後にすぐ甘さを感じるわけでもありません。
しかし、後味に何とも言えない甘さが残り、何度飲んでも不思議なお茶でした。ごちそうさまでした!

花まつり開催中の人形町商店街では、野口雨情作詞の「七つの子」や武島羽衣作詞・滝廉太郎作曲で広く知られる「花」など日本の童謡が流れていました。
特に後者の歌い出しが「春のうららの隅田川」であることから、隅田川の桜並木やクルーズ船などを思い出しました。
この歌詞は、言問橋周辺の隅田川の情景を歌ったものと言われており、直接中央区に関係があるわけではありませんが、いつの時代でも隅田川の様子は人の心に訴えかけるものだと再認識。

 五感で楽しむ大観音寺の花まつり


いつもは自転車で向かう人形町ですが、久しぶりに徒歩で散策した結果、普段気づかないであろう五感に訴えかける発見がありました。
人形町エリアは、中央区の中でも江戸情緒が残る下町として人気。
数々の老舗、名所、旧跡があることから、グルメもまち歩きも両方堪能できます。

桜の時期はもちろん、8月の「人形町せともの市」、10月の「人形市」や「てんてん祭」など季節のイベントが予定されているので、いつ訪れても楽しい町なのです。
イベント情報につきましては、お出かけ前に人形町商店街協同組合のウェブサイトで最新情報をご確認ください。

ご紹介スポット情報

大観音寺(おおがんのんじ)
住所:東京都中央区日本橋人形町1-18-9
本尊:鉄造菩薩頭(鎌倉時代の作と推定、都指定文化財)
御開帳日:毎月11日と17日



※掲載情報は、取材日(2022年4月2日)時点のものです。