『種』 花井健太 作陶展
~ 日本橋木屋本店 izutuki ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary seaです。
老舗刃物店の日本橋木屋本店さん、併設されたギャラリー izutuki にて、4月28日(木)から5月26日(木)まで、「『種』 花井健太 作陶展」を開催中です。
今回も株式会社木屋 日本橋本店 安部店長にお世話になりました。
併せて izutuki ご担当の大場さんにもご案内いただきました。
小さな、しかし力強い種や実の形。
これらは造形の元、すなわち「形の種」となっています。
どこか自然界の実や種を思わせる造形と釉薬(ゆうやく)の景色をお楽しみください。
・・・昨年に引き続きこちら日本橋木屋本店さんでは2度目となります花井健太氏の作陶展です。
今回は、植物の種から着想を得た造形をコンセプトにした花器がメインです。
一点一点手づくりのため、風合いがそれぞれ異なります。
なお、売り切れの際はご容赦ください、とのことです。
・・・それでは作品のご紹介です。
苔玄釉花器(たいげんゆうかき)
(画像は文頭の1枚です。)
種のようにシンプルで、種のようにふくらみと力強さを持つ形に惹かれます。
主張しすぎず深み重みのある存在感で、花材をシンプルに引き立てます。
鉄釉線紋花器(てつゆうせんもんかき)
線紋を入れることで、小ぶりながらしっかりとした張りのある形をより強調させています。
実や種のふくらみに沿って入る模様や線を想像しています。
苔玄釉花器(たいげんゆうかき)
ぎゅっと種が詰まっているような張りのある形と、そこから吹き出すエネルギーをイメージして。
潔いボリュームのある形は、花材をいきいきと引き立てることでしょう。
苔玄釉器(たいげんゆうき)
冬が終わり雪が解け、姿を見せたのはいつ落ちたのかわからないような、枯れた椿の実と種でした。
侘びた姿の美しさを思います。
花材は剣山やオアシスを用いれば表現の幅が広がります。
苔玄釉花器(たいげんゆうかき)
どこからともなく庭の木々に巻きついては、かさかさの花ガラのようなものをぶら下げる植物。
何だろうと調べると、ヤマイモのタネガラでした。
クシャっとした姿に愛らしさを覚えます。
野花、和花の似合う佇まいにしました。
苔玄釉花器(たいげんゆうかき)
空っぽの種殻を見つけると、中にはどんな種が入っていたのか気になります。
花器としては個性のある形ですが、落ち着いた釉薬色なので意外と調和してくれます。
色んな花材を試していただきたいです。
ぐい吞
手に取りやすい、少し縦に長い形。
毎年育てている蓮から取れた種がヒントになりました。
たっぷり呑める大きさです。
割山椒
山椒の実がはじけた様子を現している。
小鉢や珍味入れによく使われる形。
敷板(小)
日々の創作の中では様々な試作を繰り返しています。
この敷板もその一つ。
庭で拾ったアイデアの種を飾って。
薬味を乗せたり、何枚か並べてみたり。
使い方は自由です。
一輪挿し
コロンとした形が可愛い一輪挿し。
花を引き立てる色味。
花のある暮らしを楽しんでみませんか?
日本橋木屋
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