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2019 「八重黒龍藤」開花

 2019 「八重黒龍藤」開花

 4月18日、東京管区気象台より、生物季節観測情報のひとつ「ノダフジの開花」が報じられました。平年より3日早く、昨年より12日遅いとの由。

「フジ」はマメ科のつる性落葉低木。芳香があり、花房が垂れ下がって風に揺られて咲く様は、艶麗で、風情ある花姿です。日本固有種には、フジ(ノダフジ)とヤマフジがあり、一般には両種を「フジ」と総称しているようです。

浜離宮恩賜庭園内には、延遼館跡、潮入の池 の お伝い橋 中程の 小の字島 等に藤棚が設えられ、大半がヤマフジとされますが、紫の蝶形花を房状に垂れ下げ、幹の方から先に向かい咲き始めています。

燕の御茶屋/鷹の御茶屋/松の御茶屋側の「お伝い橋」入口の藤棚には、一般に見かける所謂「フジ」とは花形の違う、ノダフジ系の「八重黒龍藤」(左上画像)が植栽され、人目を引きます。黒龍藤の突然変異とされ、雄蕊の弁化が著しく、八重咲きの特異な品種で、花房が密で、ころころとしたブドウ様の花を付けています。(別名牡丹藤)