『白鶴銀座天空農園 』 2022年の今年も田植えです
~ 白鶴酒造 ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
神戸に本社を置く白鶴酒造株式会社さん、東京支社ビルは銀座にあります。
今回のご紹介は、このビルの屋上「白鶴銀座天空農園」の田植えです。
今回も白鶴酒造株式会社 東京支社 営業サポートグループ 山田さんにお世話になりました。
山田さんは白鶴銀座天空農園のチームリーダーを、昨年よりされています。
白鶴酒造さんは、日本酒の情報発信の一環で、2007年より東京支社ビル屋上でお米を作るプロジェクトとして「白鶴銀座天空農園」をつくり、独自開発米「白鶴錦(はくつるにしき)」の栽培に取り組んでおられます。
16年目、16回目の田植えとなります。
ロズマリはここ天空農園の2017年の稲刈りより連続してこちらの田植え・稲刈りなどをご紹介させていただいております。
記事をお読みいただいております読者さまはご存じのとおり、一般のお客さまをお迎えしての田植えは2018年、2019年と続きました。
しかしコロナウイルス感染防止の観点から、2020年、2021年と白鶴酒造社員さんによる田植えとされていました。
今年も引き続き白鶴酒造社員さんの田植えとなりました。
本日6月14日(火)はいよいよ今年の白鶴錦の銀座デビュー、田植えです。
今回のスペシャルゲストは2022Miss SAKE ファイナリストの2名。
白鶴酒造の社員さん約30名とともに田植えをされます。
午前10時、7階フロアに皆さま集合です。
Miss SAKE ファイナリストの2名、それから天空農園をご協力いただいている西武造園株式会社 藤代あゆ美課長がそれぞれご挨拶、最後に山田さんより以下の説明がありました。
・ 田植えについて
① 苗の茎の部分だけを引っ張らないよう注意し、根の部分をほぐします
② 苗5、6本を1束で取るようにして、人差し指・中指・親指3本の指に挟みます
植える際、浅いと浮いてしまうので、田の底に指が当たるくらいまで深く植えます
植える場所についてはロープを張って目安を作っています
また、ロープには25cm間隔でビニールテープが貼ってあります
その間隔に合わせてロープを越えた先に植えるようにしてください
この時に曲がって植えていってしまうと後で草むしり等大変になりますので、
ロープを持つ担当の方はきちんとロープを張って、
たわんでしまわないようにきっちり場所を決めてください
③ 自分で歩いて後ろに下がって植えていきますが、植えた苗は踏まないように
足の跡の穴などは塞いで後ずさりしながら進みます
さて、屋上に移動し、裸足や長靴、ビーチサンダル姿になっていただきます。
この日の天気は曇り、少し風が吹いています。気温はこの季節にしては低いくらい、ちょっと肌寒い感じ。
むしろ田植えとしては適した日和です。
さあ、田植え、スタートです。
社員の方々、田に入っていきます。
Miss SAKE ファイナリストのお二人とも、一緒に田植えをされました。
ここで西武造園 藤代さんにインタビューです。
ー 今年は稲の生育管理が変わりそうですね。
(来年以降のためにも)そういった環境の測定を、今年はしていきたいと思っています。
それと今年は「肥培管理(ひばいかんり:肥料や水やり、害虫駆除などを総合的に管理すること)」を徹底します。
肥料の内容とか時期とかも。
日照問題をクリアできるわけではないですけど、生長の手助けとなるような。
そして今年は、植えた後に根が良く伸びるようなものをちょっと入れてみたりしているんですけど。
ー 稲の根が張るようにですか?
そうです。
ー どういったものですか?
今回入れたのは、土壌の改善も含めて硫酸カルシウムです。
カルシウム系を入れると土がアルカリ性に寄ってしまうんですけど、稲にとってはアルカリは良くないので。
(ただ、現在の土の)ペーハーが酸性寄りですので、適量に今回は入れているんですけど、田植えの後、どういうふうに影響が出るかは環境が変わっているので予測はできないんですけど、ちょっと(稲の)伸び具合をみてみたいな、と。
ー ここの全部の田にしたのですか?
全部やりました。
ー 風はどうですか?
風が巻いてしまうかもしれません。
ー 日照については?
日当たりの良いところと、悪いところと、だいぶ違います。
(酒米の)収量がちょっと心配です。
ー 天空農園のチームリーダー 山田さんは2年目になりますが。
黙々と一緒に作業しています。
(チームリーダーは)重責ですね。
ー ありがとうございました。稲刈りの際もまたよろしくお願いいたします。
天空農園のチームリーダー 山田さんからもお話をいただきました。
ー 先ほど藤代さんにもお聞きしたのですが、環境が変わる影響で、日照や風は今後どうなるでしょうね。
どうなるでしょうね。
影響はだいぶ大きいですね。
まあ、しょうがないですけどね。
収量が減ってしまうと困るのですけど。
ー 品質もですね。
そうですね。
ー 今日は雨が降らなくて良かったですね。
良かったです。
さっきパラパラと降っていましたですけどね。
ー むしろこのくらいの気候が田植えにはよかったのかもしれません。
写真を撮るには、せっかくなので晴れていた方が良いのですが。
青空の下が良かったです。
ー これで今年の天空農園もスタートということですね。
ここから1年ですね。不安でもあります。
ー 土日はこちらはどうされています?
土日はこのままです。水を多めに入れて。
ー 西武造園さんも来ていないのですか?
来ていないです。
夏休みとか長期の時は、たまに巡回をお願いします。
ー はい、ありがとうございました。
・・・田植えは1時間ほどで無事終了です。稲が丈夫に育ちますように。
秋の稲刈りが今年も待ち遠しいです。
最後にMiss SAKE ファイナリストにインタビュー。
お二人とも7月4日には最終選考会を控えています。
そこで2022 Miss SAKE グランプリ(日本代表)が選ばれます。
先に、東京代表 川上千晶(かわかみ ちあき)さん。
ー 今日は何とか天候が持ちましたですね。
そうですね、何とか雨も降らずに。
涼しくてちょうど良かったのかな、と思います。
ー 確か、会社員とか。
はい、そうなんです、今、会社員をしております。
ー 仕事で海外にも行かれるとか?
はい、アメリカや欧米、アジア圏とかいろいろなところを、仕事で。
ー 日本酒はそれらの国々ではいかがですか?
仕事をしていても、海外の方とすることが多いのですけれども、日本酒の人気というのは本当に高まってきていると思いまして。
お食事と、例えばフレンチ、海外の食事と合わせるというスタイルも、すごく人気が高まっていて、日本酒が好き、という方もたくさんいらっしゃいます。
日本文化と一緒に海外にどんどん広まっているな、という実感があります。
ー 出汁(だし)を作るのがお得意とか。
そうなんです、日本人なので出汁を飲むとほっとするというところで。
あと、海外に行った時も、ちょっとパックの簡単な出汁なんですけれど、持っていって。
ほっとしたりとか。
ポットにポンと入れるだけなので。
ー 出汁と日本酒はどうですか?
出汁だけでも、お酒のアテになるというと変なのですけれども、出汁を飲んで日本酒を飲むというのもすごく合うので。
やはり日本の食材と日本のお酒は相性が良いな、と思います。
ー 田植えはどうでした?以前やられたということでしたね?
はい、実家が田舎で、小さい頃に田植えをやっていたことがあるので。
ー 田舎って、兵庫の方ですよね?
はい、兵庫の方なんです、実家は。
けれども就職して上京してから東京が長くなって東京が好きになったので、東京代表にしていただいているんですが、はい。
兵庫の実家の方では何回か田植えをしたことがあったので、「あ、こういう感じだった」と思い出しながら、泥の感触を楽しみながら、させていただきました。
なでしこプログラムであったり、今の活動で、こういう日本の文化、お米の文化ですとかそういったものを田植えから、最初の育てるところから、やらせていただくという参加の機会をいただけるというのは、本当に貴重な機会だな、ありがたいな、と思って今日は参加させていただきました。
ー 日本酒はよくたしなまれます?
はい、多めにたしなませていただいております、大好きですね、本当に。
こちら(白鶴酒造さまの)お酒も大好きですし、一週間ほど前にそのプログラムのひとつで白鶴酒造さまにお伺いさせていただきました。
ファイナリスト全員が白鶴酒造さまの歴史や酒造り、あと天空農園の見学もさせていただいて、白鶴酒造さまの白鶴錦というお酒を試飲させていただいたりして、貴重な機会をいただきました。
ー 今植えられた苗が今年の10月頃実ります。
来年の今頃になって、お酒になりますけれども、今から楽しみですね。
はい、そうですね。
次、収穫のお手伝いもさせていただきたいな、と思っています。
植えさせていただいた稲が生長する姿も楽しみですし。
ー まずは7月4日の最終選考会ですね。
はい、がんばります。
ー ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
続いて、埼玉代表 村田真悠(むらた まゆ)さんです。
ー 村田さん、お待たせしました、埼玉代表ですよね、埼玉のどちらですか?
はい、川越の方なんです。
学校は都内の方へ行っていたのですけれども、ずっと埼玉生まれ、埼玉育ちです。
ー 川越あたりは田んぼもありますよね?
そうですね、周りは畑とか田んぼもありましたが、畑はすごい馴染みがあるんですけれど、田んぼはなかなか縁がなくて、今回このような機会をいただいて田植えができました。
泥と土はやっぱり違うな、と。
ー 田植えは初めてですか?
なでしこプログラムで一度長野の方で田植えをさせていただいたのですけれども、またちょっと土の感じとか違うかなと思って。
この前こちらにお伺いした時は本当にまだ田起こしする前だったので、どんな感じに田植えされるんだろうとすごく楽しみにしていました。
ー 今日は上手に田植えをされていましたね。
よかったです、コツをつかんで、はい、がんばりました。
ー 茶道をやっておられたそうですね。
はい、やっておりました。
ー 私には、村田さんの田植えの所作が茶道のそれに見えてしまいました。
ありがとうございます。
ー お水をいっぱい飲まれることもあるそうですね。
そうですね、お水を飲むこと、気にしているわけではないんですけれど、意識していて、喉が渇く前にお水を飲むというのを意識はしています。
ー 稲もそうですね、いっぱいお水を必要として育っていくと思いますが、10月にはいいお米、酒米となって、来年の今頃にはお酒になっていると思いますけれど。
それは楽しみですね。
ー お酒は普段でもたしなまれます?
はい、飲みます。
元々、冷や酒が好きだったんですけれど、そこから日本酒が好きになりじはじめて、最近は季節問わず、熱燗とかぬる燗とか、ちょっと温度帯の違いとかも楽しめるようになったというか、そういうのもチャレンジしてみたりしています。
お酒にとっても表情を変えてくれると言いますか、味と香りと、温度帯によっても季節によっても感じ方が変わるので、それも楽しんで今そういう勉強もしながらですけど。
ー 日本酒について「人と人とをつなぎ合わせる架け橋」とおっしゃっていましたね。
そうですね、やはり日本酒といえば昔からお祭りとかで飲まれると思うんですけど、今のご時世、人と人とをより深く仲良くしてくれたりとか、その相手のことを良く知れるようなきっかけになるような一杯なんじゃないかな、と思って。
なでしこプログラムを通して各県代表たちがいるのですが、その子たちがおつまみとか日本酒を、各県のを持ち寄ってくれるプログラムがありまして、その時にお話を、その子の日本酒との出会いのエピソードを聞きながらお酒を飲む、というのもその子もよくわかるし、その県もよく知れるという、人と人とを架け合わせてくれるようなお酒ってすごいと思って、より日本酒のありがたさとか意味が、このプログラムを通して深く思った感じです。
白鶴酒造さまは銀座から、東京から世界へっていう思いから始まっているということなので、その思いと一緒に海外の方にも日本の方にも年代問わず届いて欲しいなと思います。
川越といえば(2014年)初代のMiss SAKE森田真衣さんも川越出身、埼玉代表としてそのままグランプリになられました。
埼玉は今までで、第2回以外は全て埼玉代表がいるという、歴代多くの先輩がいるので、その方々の思いを途絶えさせないように今年は活動してまいりたいと思います。
ー7月4日の最終選考会、期待しております、頑張ってください。
はい、がんばります。
なお、天空農園の日々の様子はSNSでも配信されています。ご覧になってください。
公式 Instagram
⇒ https://www.instagram.com/hakutsuru_ginza_official/
公式 Facebook
⇒ https://www.facebook.com/hakutsuru.ginza.official/
白鶴酒造株式会社 東京支社
銀座5-12-5
東京メトロ日比谷線 東銀座駅 至近 (銀座駅からも近いです。)
歌舞伎座の信号角、向かい側のビルです。
03-3543-0721
白鶴酒造さんのホームページはこちら