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2022 炎天下「百日紅」の彩り

 2022 炎天下「百日紅」の彩り

 8月16日、東京都心の最高気温は36.4℃と、今年16日目の猛暑日を記録し、都心での観測史上最多日数をさらに更新するなど厳しい暑さが続く中、築地川公園周辺では夏の花木の代表「サルスベリ」が今尚咲き誇っています。                   サルスベリは中国南部原産のミソハギ科の落葉中高木。     幹肌は淡褐色、所々剝げ落ちたあとは白く、濃淡が混じった斑模様で、和名サルスベリは木登りが上手な猿でも滑り落ちる程樹皮が滑らかという喩えから名付けられたとされます。         7-9月、枝先に赤紫~薄ピンク~白色等の円錐花序を付けますが、散った枝先から蕾が次々と開花し、花の時期が2-3ヵ月続くため別名「百日紅」とも称されます。                 強い陽射しや乾燥に強く、花の少ない真夏を彩る貴重な花木の1つ。咢は6裂、フリルのように縮れた花弁は6枚、基部は細い柄状で、団扇に似た個性的格好をしています。                                      因みに英名 Crape myrtle は、花弁が縮緬のように縮れていることに由来とされます。