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2022 お花畑を彩る黄·橙赤の絨毯

 2022 お花畑を彩る黄·橙赤の絨毯

 浜離宮恩賜庭園の約3,000㎡のお花畑では、晩夏の風物詩「キバナコスモス」の季節を迎え、黄~橙色に染まっています。     コスモスはメキシコ原産のキク科コスモス属の一年草の総称で、狭義には、代表品種である「オオハルシャギク」を指します。   和名は「秋桜」。葉は羽状に細かく切れ込み、殆ど糸状を呈し、花(頭状花)は舌状花と筒状花からなり、舌状花は白~淡紅~濃紅色等、筒状花は黄色で、元来は短日性です。           キバナコスモスは別種で、葉は疎らに羽裂し、裂片が幅広く、舌状花が黄あるいは橙色で、元来の短日性が薄れ、夏咲き性がかなり強く盛夏期でもよく開花し結実するとされます。          黄色系しかなかったキバナコスモスですが、橋本昌幸氏により初めて赤色の品種サンセットが育成され、その後次々と品種が生まれ、彩りも豊かになりました。弁数の多いセミダブル(半八重咲き)の品種はボリューム感があります。 今年は、橙赤色の「ディアボロ」、すっきりした黄色の「ドワーフイエロー」の早咲き2品種が植栽されています。アオスジアゲハやミツバチなど多くの昆虫が花蜜を求めて訪れています。