テーマで巡る中央区~オーストリア編~
こんにちは。アクティブ特派員のHanes(ハネス)です!
今年は日本オーストリア友好150周年ということで、「クリムト展 ウィーンと日本1900」(上野・東京都美術館)が開幕し、秋には「ハプスブルク展」(上野・国立西洋美術館)が予定されている等、オーストリア文化に触れることの多い1年になりそうですよね。
海外の文化に興味のある私は、「せっかくなら中央区内でもオーストリアを楽しみたい!」...そう思ってオーストリアに関する場所を巡ってみました^^
【映画】EUフィルムデーズ2019
5月31日より、映画でヨーロッパを旅することのできるEUフィルムデーズ2019が開催されています(昨年のレポートはこちらから)。
毎年足を運んでいるのですが、今回は初日に上映された日本初公開となるオーストリア映画「キオスク(原題:Der Trafikant)」を鑑賞してきました。
こちらの作品は、世界的ベストセラーであるローベルト・ゼーターラー著『キオスク』(東宣出版、2017年)を映画化したものです。
舞台は1937年のウィーン。
新聞やたばこを売る小さなお店に見習いにやってきた17歳のフランツは、ある日初めて恋に落ちます。
初めてのことに戸惑うフランツにやさしくアドバイスをしたのは、お店の常連客であり、専門家である82歳のジークムント・フロイト(役は、2月に逝去した名優ブルーノ・ガンツ)でした。
ナチスが台頭する中、当時のウィーンを生きる人の人生やフランツの恋の行方はいかに...
次の上映は、6月23日(日)16:00(原作翻訳者の酒寄進一さんによるゲストトークあり)を予定しています。
日曜日ということで、平日にお時間が取れない方もゆっくりご覧いただけるのではないかと思います。
ご興味のある方はぜひご鑑賞ください。
■開催情報
EUフィルムデーズ2019
期間(東京):2019年5月31日(金)~6月27日(木)
会場:国立映画アーカイブ
公式ウェブサイト:https://eufilmdays.jp/
また、映画好きさんやオーストリア・ハンガリーにご興味のある方に朗報です!
こちらの会場では、今年の秋に、日本とオーストリア、ハンガリーの国交関係樹立150周年を記念し、両国の映画約8プログラムを選定して上映する予定です。
「日墺洪国交樹立150周年 オーストリア映画・ハンガリー映画特集(仮) Films from Austria and Hungary at the 150th Anniversary of Establishing Diplomatic Relations with Japan (tentative title) 」
期間:2019年10月10日(木)~20日(日)
共催:駐日オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム、駐日ハンガリー大使館
こちらもどうぞお見逃しなく^^
【料理・スイーツ・コーヒー】カフェ ウィーン
続いてご紹介するのは、日本で最初にウィーン市・ウィーン商工会議所・ウィーンカフェハウス協会の認定を受け、オーストリア大使館公認のカフェとなっている「カフェ ウィーン」。
こちらでは、本場の味を再現したオーストリアの料理、スイーツ、コーヒー等が楽しめます♪
ウィーンというとザッハトルテが有名ですが、せっかくなのでまだいただいたことのないスイーツをと思って注文したのが、「カルディナールシュニッテン」。
ローマ教会枢機卿の法衣に似ていることが名前の由来となっているコーヒークリームのケーキです。
コーヒークリームをはさんでいるふわふわのメレンゲは、意外と弾力があって食べ応えがあります。
コーヒーと合わせるとちょうどよい甘さなので、昼下がりに優雅にいただきたいものですね♥
このほか、ザッハトルテは勿論のこと、「りんごとキャラメルのクグロフ(マリーアントワネットも愛したウィーン伝統の焼き菓子)」、「ショコラーデプディング(「モーアイムヘムト」という名のウィーンの伝統的なデザート)」、「アプフェルシュトゥルーデル(アップルパイの原型といわれる伝統的焼き菓子)」等、気になるウィーンのデザートが目白押し^^
飲み物も本場さながらなので、ぜひセットでいつもと違う一時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
こちらは日本橋三越本店本館2階に入っており、豪華な内装ながら落ち着いた雰囲気となっています。
お買い物ついでに立ち寄れるオススメのカフェです。
■カフェ ウィーン
住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 本館2階
営業時間:10:00~19:00 (ラストオーダー/お食事:18:00、喫茶:18:30)
ウェブサイト:こちら(日本橋三越本店)
【インテリア】MUSEE GINZA
1932年築の近代建築(レトロビル)を保存・再生してできたギャラリー「MUSEE GINZA」でも、オーストリアに関するものが展示されています。
(2月末に企画展を取材した際の記事はこちらからご覧ください。)
まず、1階エントランス横のショーケースには、セセッション期にウィーン工房で製造されたウランガラスなどのガラス器(ヨーゼフホフマンデザイン)が多数展示されています!
ぜひお近くでご覧ください。
(写真提供:MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesign)
また、「カフェ ウィーン」つながりで、ウィーンのカフェと聞いて思い浮かぶのが、以前の記事でも言及したアドルフ・ロース設計の「カフェ・ムゼウム(Café Museum)」です。
当時はロースによる装飾を排除したシンプルなデザインが話題をよんだといいます。
(写真提供:MUSEE GINZA_KawasakiBrandDesign)
そのカフェ・ムゼウムにあったムゼウム・チェアに類似したデザインの希少な椅子が、今では現代アートに挟まれて展示されています(購入も可能)。
5月1日(水)から6月30日(日)までは、「MUSEE GINZA コレクション展示’19Q2 一般公開」(無料)が開催されているので、雨の日の多い6月こそ、ギャラリーでオーストリアの文化やアートに触れてみませんか?
■MUSEE GINZA
住所:東京都中央区銀座1-20-17川崎ブランドデザインビルヂング
開廊日時:水~日 11:30〜17:30
休廊日:月・火
電話番号:03-6228-6694
公式ウェブサイト:https://kawasaki-brand-design.com/
【陶器】グムンドナー ショップ
続いて取り上げるのは、先輩特派員kimitakuさんが「日本橋人形町でオーストリア陶器のお店を見つけました。」(2016年11月9日)でご紹介していた「グムンドナー ショップ」!
主に1492年に起源をもつ歴史ある陶器を扱う素敵なお店です。
これまでご紹介してきたのはウィーンにゆかりのあるものばかりでしたが、こちらの陶器は、ウィーンから西に200km、ザルツブルクにほど近いグムンデンに拠点を持っていることもあり、ウィーンとはまた違った雰囲気のオーストリアに出会えます^^
代表的な陶器の模様は、伝統の緑の炎(グリュンゲフラムト)や小花(シュトロイブルーメン)柄。
シンプルながらも郷土ならではの親しみやすさがあり、飽きのこないデザインです。
現在、中央区内では様々な海外の食器が手に入ります。
しかし、お料理がお好きな方には特にグムンドナー陶器をチェックしていただきたいです!
その理由は...
・使いやすい(全て電子レンジ、オーブン、食器洗い機に対応)
・料理が引き立つ(料理雑誌にもたびたび登場!オーストリア大使館も使用)
・オーストリアで定評がある(半分の家庭で少なくとも1点はグムンドナーの器を所有)
また、同じデザインで色違いもあるので、結婚記念日のプレゼントや引っ越し祝い等にもちょうどよいのではないかと思います。
小さな陶器は食器としてではなく、アクセサリー入れや鍵入れとしてご利用になる方もいらっしゃるそうです♪
私もそうですが、可愛い食器があったら料理のモチベーションが上がります!
それに、映えるこちらの器に盛り付けをしたら、料理上手に見えるかもしれませんね^^*
陶器の他にも、ザルツブルクと関連のある岩塩(なんと、お客様からの声をもとにお取り扱いが決定したのだとか!)、エーデルワイスや民族衣装を着た人がモチーフのブローチやインテリア小物、今年人気のクリムトグッズ等もございます。
お店の方がとても親切なので、ご興味のある方はぜひ覗いてみてください。
■グムンドナー ショップ
住所:東京都中央区日本橋人形町1丁目6-2 安井ビル1階
営業日時:月〜金 10:00〜 19:00/土 10:00 〜 18:00
定休日:日・祝
電話番号:03-6206-2353
公式ウェブサイト:こちら
おわりに
今回取材はしておりませんが、DEMEL 松屋銀座本店(松屋銀座地下1階)や銀座ハプスブルクファイルヒェン(銀座7-8-7 GINZA GREEN 7F)等、中央区内には他にもオーストリア文化を楽しめる場所があります。
なかなか海外旅行に行く時間がないという方、この記念すべき年にオーストリアの魅力を(再)発見してみてはいかがでしょうか♪
最後になりましたが、ご協力をいただきました国立映画アーカイブ、日本橋三越本店、MUSEE GINZA、グムンドナー ショップ(紹介順)の皆様、誠にありがとうございました。