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2022 秋高気爽

 2022 秋高気爽

 日中は残暑が続くものの、彼岸を前に、漸う朝晩はひんやりとした空気が流れるようにようになり、秋の気配が感じられます。 「天高く馬肥ゆる秋」という言葉もある通り、天空も高く空気も心地よく感じる季節となりました。               太陽の高さが徐々に低くなり、日射量も減り、上昇気流も弱まり、空気の対流も起きにくく、塵や埃などが空気中に少なく、加えて大陸から移動してくる高気圧の影響で、空気が乾燥し、澄み渡り、上空の高い所に出来る雲が多く、青空の見える範囲が広がるので空がより高く見えると聞きます。                 秋を代表する雲は、地上5~13kmの高さに発生する「上層雲」に分類される「鱗雲」。魚の鱗のように、小さな雲のかたまりが空一面に広がった「巻積雲」の俗称で、鰯の群れに譬え「鰯雲」、鯖の背の斑紋に似ることから「鯖雲」とも呼ばれ、「さざ波」に見えたりもします。           似たような雲に、羊の群れに見立てた「羊雲」がありますが、こちらは地上2~7kmの高さに発生する「中層雲」に分類される「高積雲」の俗称(別名 斑(マダラ)雲 叢(ムラ)雲)です。             この他、刷毛でサッと書いたような「上層雲」に分類される「巻雲」(俗称 筋雲)も、秋の訪れを知らせてくれる雲のひとつです。                                  中央大橋上空に "秋空" が広がります。