銀座五十音~えんぴつを探して~
2020年2月4日、NHKで「世界ふれあい街歩き 銀座スペシャル」が放送されました。その直後から、COVID-19感染症の流行、銀座の街も人影が消える日がしばらく続きました。あれから3年も経ったんですね。
この番組を見た時、紹介された鉛筆の博物館、お品物も扱っているというお店にぜひ行きたいと思いました。番組の録画も消してしまって、お店の名前もおぼろ、宝童稲荷のそばとしか覚えていない。しかし、さすが現代!「銀座 えんぴつ 稲荷」のキーワードでネット検索したら、いくつかの紹介記事と銀座五十音さんがヒットしました。
あ~よかった!!
先日、従妹に付き合ってもらい、予約の上お伺いしました。
宝童稲荷神社の参道を抜けて
お店は、宝童稲荷神社を目指して進むのがよさそうです。中央区観光検定公式テキスト「歩いてわかる 中央区ものしり百科」の「銀座八丁神社めぐり」を復習してから出発。銀座4丁目の天賞堂ビル(キューピットの像が目印)の角を曲がると、お猿さんが指さしています。
あっ、こっち?!
宝童稲荷神社参道、駐輪禁止との看板が出ています。まったく!参道に自転車停めていくなんてバチあたりなこともあるもんだねぇ、なんてついお婆さん口調。お猿さん、ありがとう!あなたがいなかったら私は永遠にこの辺りをぐるぐるしていたことでしょう。
G4 BRICKS ビルの敷地が人一人くらいの幅に玉砂利イメージの参道に整えられ、その向こうに鳥居とお堂が見えています。ほの暗い参道を抜けると、鳥居の赤がくっきりと明るく印象的でした。
振り向けば銀座五十音
まずは宝童稲荷神社に参拝。参道を教えてくれるお猿さんの家族?お仲間?2匹が、背中を見守ってくれています。中央区観光検定受検前の講習会では、覚えるには自分の足と目で、と先輩特派員さんがおっしゃってました。が、方向音痴の私は、辿り着けずにいたのでござりまする。
さて銀座五十音さんは?と振り返ると、
キツネの絵の看板! 私、ブログネームのゆえか、仲間に反応いたしました。よく見ると鉛筆をかたどった木の看板に五十音とあるじゃないですか(トップの写真)。そういえばブルーと白のドアもテレビで見たような・・・やった、ここだぁ!
店内はこじんまり、コロナ禍もあって予約制になさったそうです。鉛筆が短くなったときに被せて使う補助軸やノート、ドイツ製の小さなボールペン、刺繍も可愛い1点もののペンケースなどなどのお品。オリジナル商品も多いそうで、まるで誰かのお部屋(書斎というにはもっと温かみのある居間に近いイメージ)にお邪魔しているような感じです。お部屋の様子は、銀座公式ウェブサイトGINZA official 五十音さんのページでご覧ください。
私が見た番組では、近所の方と協力して宝童稲荷神社の日々のお世話をなさっているようでしたが、氏子とか義務ということではないとのこと。そうは言っても、お店の中にキツネがたくさんいます。和紙で作ったキツネのマスク入れや布のトートバッグにワンポイント刺繍のキツネなどお稲荷さんのお遣いキツネ風はむろん、ヨーロッパのパブの看板に描かれたキツネも。
銀座のお稲荷さんについては、銀座公式ウェブサイトGINZA official「銀座いなり探訪」に楽しいお話が掲載されています、と教えてくださいました。銀座には本当にたくさんお稲荷さんがありますからね、「歩いてわかる中央区 ものしり百科」と併せてご覧になると楽しさ倍増です。
私たちが可愛いテーブルで注文したのは「金運上々オキツネティ」。金色に輝いてましたよ、一口いただいて、おや! お味の秘密は店主さんにお尋ねください。金運のみならず健康運も上々の気分です。
気づきました?お水のコップのコースターもキツネさんですよ。こちらはヨーロッパ原産風ですねぇ。コーヒーや紅茶と一緒にいただけるオキツネサブレは、お稲荷さんお遣いキツネ風。コースターのキツネさんはアンティークのようだけど、可愛さに気を取られてここに来た経緯を聞き忘れた・・・
おっと、そういえば店名の由来を聞き忘れた!
お目当ての鉛筆を確保!
高校生のころはHBでもダサいと思っていた鉛筆の濃さを、少なくとも2Bにしたいと思う今日この頃。こちらに10Bという驚異的な鉛筆があるとのことだったので、試し書きすると、まぁ優しい。お値段も400円程度とのことで、即座に購入決定! 併せて同じく10Bの「写経えんぴつ」もお願いしました。落ちた筆圧をカバーし、意識を集中させ美しい文字(恥ずかしながらかなりの悪筆)を書く修養に励む準備が整いました。
そして、春から新しい局面を迎える友人への、小さなプレゼントを店主さんに相談して探しました。
それが何かは内緒。渡す前にバレちゃうと困るから(笑)。
それらを入れてくださった紙袋に、看板のバナーに描かれているペンギンさんが打ち出されています。見えますか? 左の写経えんぴつが入っているケースにもいますよ。
やさしい笑顔で対応くださる店主さんに、いろいろな品々について、お稲荷さんのこと、最近力を入れていらっしゃるというイベントなど、伺いたいことは尽きません。10B鉛筆を使い込んだら補助軸を探す再訪を期して、大満足で辞去しました。
お店には、銀座五十音のHPを参照の上、予約(電話:03-3563-5052)してお出かけください。
ブログ掲載について、銀座五十音さんにご了解いただきましたことを申し添えます。