2023 南仏の香り 春の訪れ "ミモザ" の彩り
晴海アイランド トリトンスクエアの朝潮運河沿いの「桜の散歩道」に植栽されている、"ミモザ" として流通する「ギンヨウアカシア」の黄金色の房状の花が、春の陽光を浴び、輝いています。 ギンヨウアカシアはオーストラリア原産のマメ科アカシア属の常緑高木で、和名は銀色を帯びた葉に由来します。 ミモザとは、本来はマメ科オジギソウ属の学名ですが、一説では、英国が南仏からマメ科アカシア属のフサアカシアの切り花を輸入する際、花や葉がオジギソウと似ていたため誤用され、今日では、マメ科アカシア属の俗称となったとされます。 3月8日は、女性の十全かつ平等な社会参加の環境の整備を呼び掛ける日として国連が定める「国際女性デー」ですが、イタリアでは、男性が女性に日頃の感謝の念を込め、太陽·黄金·愛の象徴としてミモザを贈る習慣があり、「ミモザの日」と呼ばれています。 南仏コートダジュールでは、毎年2月に「ミモザ祭り」が開催され、ミモザの花を中心に春の花でデコレーションされた山車のフラワーパレードで賑わうと聞きます。 尚オレンジジュース入りシャンパンベースカクテルは、その色合いから「ミモザ」と呼ばれています。小さくふわふわしたフォルムの花が株を覆うように咲き、切り花、ブーケ、リース、スワッグ、フラワーアレンジメントとしても人気ですが、花粉はアレルギー症状を引き起こす可能性があり要注意です。