2023 4年ぶりの神田祭「神幸祭·附け祭」熱気復活
2年に1度行われる神田明神(神社)の "本祭り" 神田祭が、新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに、5月11日~17日、開催中です。 今年は、商売繁盛の神様とされる通称 "えびす様" の少彦名命(スクナヒコナノミコト)御奉祀150年を記念しての祭礼で、えびす様を乗せる「二の宮神輿」は1973年、日本橋三越本店創業300年記念に奉納、1975年より神幸祭で巡行し、今年、半世紀ぶりに修復されての披露です。 13日、三柱の御神霊を遷した、一の宮鳳輦(大己貴命 オオナムチノミコト 通称だいこく様)、二の宮神輿、三の宮鳳輦(平将門命)をはじめ、諫鼓山車や獅子頭山車など、平安装束に身を包んだ、時代絵巻さながらの華麗な行列が、氏子108町会約30kmを練り歩き、神々の力により各町内を祓い清める「神幸祭」が執り行われました。 江戸時代、各町より趣向を凝らした曳き物·踊屋台·仮装行列が36番組45本前後も出され、多くの人々を魅了したとされる「附け祭」。今回は、少彦名命御奉祀150年記念曳き物「えびす様·だいこく様」、廃業銭湯から引取った資材などを再構成した「銭湯山車」をはじめ、「太神楽」「相馬野馬追騎馬武者」「浦島太郎」「花咲か爺さん」などが参加し、16:40、日本橋三越本店前で「神幸祭」と合流し、秋葉原で東京藝大「ジンベイザメ曳き物」「サンバチーム」が加わる予定で、沿道は大勢の見物人で賑わい、久々に街に熱気が戻りました。
尚日本橋三越本店前では、室町一丁目会の神輿を安置する「御仮屋」を設え、加茂能人形山車の展示、800個の提灯、奉祝神田祭の垂幕が掲げられていますが、延宝元(1673)年に創業し令和5年で創業350年を迎える記念すべき今年、神田祭斎行の期間に合わせ、神田明神と神田祭に関する絵巻物や錦絵など数々の品々を1階中央ホールにて公開·展示中です。