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義経千本桜 〜6月歌舞伎座〜

今月から幕見席が復活し、新たに指定席が誕生しました。6月は、三大歌舞伎が上演されます。歌舞伎の演目の中でも特に人気があり、江戸時代から何度も上演されている時代物の大作三作品を、「三大名作」と呼んでいます。「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」「菅原伝授手習鑑」が三大歌舞伎です。

今回は原作の三段目と「四の切」の場面です。

三段目の主役は、いがみの権太

三段目の主役は、いがみの権太 義経千本桜 〜6月歌舞伎座〜

平維盛の妻、若葉の内侍一行が、夫を探し高野山へ向かっています。その途中、片岡仁左衛門の鮨屋のいがみの権太が一行の家来である小金吾に因縁をつけて金をゆすり取っていきます。

さらに頼朝方の軍勢が若葉の一行を襲い家来の小金吾は殺されてしまいます。
そこに通りかかった鮨屋の弥左衛門が、小金吾の首を持ち逃げてしまいます。

鮨屋では、いがみの権太が、母からせびった金を鮓桶に隠し、父の弥左衛門が、もちかえった小金吾の首を別の鮓桶に隠します。

維盛を捜しにやってきた鎌倉方の梶原景時に、権太が「俺が維盛の首を取ったぞ」と言って差し出します。平維盛への恩を果たせなかった父の弥左衛門は、親不孝者の権太を怒りにまかせて切ってしまいます。

すると権太の口から意外な真相が明かされます。

まさかのどんでん返しが続きます。

四の切のあらすじや見どころ

四の切のあらすじや見どころ 義経千本桜 〜6月歌舞伎座〜

四段目の切にあたることから、通称「四の切(しのきり)」と呼ばれる「川連法眼の館」の場面では、尾上松緑演ずる本物の佐藤忠信と狐忠信を演じ分けるところが見どころです。

狐ことばと呼ばれる独特な台詞回しや、欄干を渡り歩いたり、突然消えたと思ったら思いがけないところから現れたり、一瞬のうちに真っ白な狐の衣装に変わったり。目まぐるしい早変わりや仕掛けが、見事です。