令和元年度常盤学校校友会総会で147周年の常盤小学校新別館校舎をお披露目!
令和元年5月25日(土)に、常盤学校校友会総会が新別館校舎のお披露目を兼ねて開催されました。その際に常盤学校校友会 橋本 敬会長からお話を伺いました。1階には「日本橋歴史アーカイブス 常盤(仮称)」が設置され、9月1日のオープンを待っています。デジタルの展示設備が設けられ、江戸の中心として経済・商業・文化をリードした日本橋の街の発展の歴史が再現され、子供達が郷土の歴史を知り、郷土に誇りが持てるような機会となることが期待されています。製作には、アーティストの新野圭二郎氏が担当しています。区内の小学生にも公開されまる予定ですので、日本橋の名所がまた1つ増えますね。
常盤小学校の別館は本校舎の外観に合わせて5階建で建築されました。
常盤学校は、1873(明治6)年に第1大学区第1中学校区第4番校として現在の日本銀行新館の地に開校しました。現在の校舎は、1929(昭和4)年に現在の日本橋本石町の地に関東震災後に建てられた復興校舎で、鉄筋設計されたアーチ造形の特徴を持ち、外観面では、半円形の窓、幾何学的な装飾性を加味した優美な姿を現しています。防空壕跡なども現在も活用されているそうです。日本橋は90年の歴史を感じさせる建造物が沢山ある中で、学校建築がその中に入っていることが驚きです。
中央区立小学校16校の中で、常盤と泰明は東京都選定歴史的建造物に指定された創建当時の姿を残す貴重な校舎です。更に常盤は2008(平成20)年i経済産業省指定近代産業遺産にも指定されました。
常盤学校校友会の歴史と理念
校友会は、開校記念日である3月第一土曜日に毎年開催されています。今年に限り、完成した別館のお披露目を兼ねての総会となったため特例的に5月第土曜日に開催されました。今回の出席者数は170名で、とっても和やかな歓談風景でした。
常盤小学校は、地域の方が土地や建物を寄付して開校したという歴史があります。校友会の方々の常盤愛を強く感じました。今回の別館建設に当たっても校友会が応援し続けてきたとお聞きしました。
学校が商業地の中心にあるために次第に住民が少なった関係で児童数が減少し、一時、統廃合の危機がありましたが、それを乗り越えて、現在は特任校として中央区全地域からの応募数が増え、抽選になるほどになったそうです。1学級だった児童数が2学年から2学級となったことをみなさん喜んでいらっしゃいました。
中央区国際パイロット校、文部科学省教育課程特例校としての常盤の英語教育
香港の小学生が来校した時の給食風景です。児童は英語で会話できる実力を身に付けています。世界で活躍する国際共通語である英語が小学校教育の教科になりました。モデル校として平成26年から取り組んできた成果がこのような姿に表れています。
「スピーチコンテスト」は、ジェスチャーを交えての発表の機会で、自己のスキルを高めています。コンテストでは、人前で堂々と英語で自分の考えを伝える喜びを味わいながら自信を付けているようです。
日常生活でも英語が話せるようになるために、「聞くこと」「話すこと」を中心に担任、日本人英語講師、外国人英語講師の3人指導体制で学習しているそうです。英語の授業だけでなく、毎日休み時間も使って英語表現の定着を図っているとのことです。
英語の授業は1.2年週2時間、3~6年週3時間で日常会話を目指す!
中央区は姉妹都市であるオーストラリアのサザランド州と交流し、中学生同士がホームスティをする交換留学が行われています。写真はオーストラリアの中学生が来校した際にけん玉を教えている場面です。
英語教育には多くの外国人と触れる機会が有効です。マンダリンホテル東京の外国人スタッフとの企業訪問や外国人に日本橋の老舗を紹介したりする学習活動も取り入れられています。
別館・庭園付30畳の日本間圧巻でした!
別館 1階 ○音楽兼視聴覚室
1階 ○ギャラリー「日本橋歴史アーカイブス 常盤(仮称)」
2・3階 ○体育館
4階 ○家庭科室 ○図工室
5階 ○多目的室 ○和室 ○屋上庭園
★国際教育を推進するために活用するそうです。
★和室には琴・三味線などの邦楽教育にも使用予定
多目的室は、区内教員の英語研修所としても活用予定
現校舎は現在改修工事中で、特別教室が別館に移動した後も改修が続けられるそうです。塗装工事が7月に完成する予定ですので、外観はお化粧直しをして綺麗になります。本館と別館が対で見られるまで後少しお待ちください。
(常盤会校友会会長 橋本 敬様、常盤小学校長 永井勝己様の御了解を得て、記載しております)