相撲ショップ 力山商店・YORIKIRIの御紹介
問 中央区に唯一ある相撲部屋は、何部屋か?
答 荒汐部屋(※2023年6月現在)
この問題、次回の中央区観光検定に出題されるんじゃないかと、ひそかにヤマを張っているやすべえです。
その荒汐部屋から、徒歩わずか数秒のところに、5月14日のプレオープンを経て、6月4日に相撲グッズを販売するお店、力山商店・YORIKIRIがオープンしました。店内には、さまざまな相撲に関わる小物が置いてあり、目に楽しいお店です。
荒汐部屋との関わり
お店を経営しているのは、先代荒汐親方(元小結大豊)の息子さんと娘さんの御兄弟。息子さんは元力士で、お店は荒汐部屋の仕事との二刀流。実は3年前にはお店を始めようと決意していたそうですが、新型コロナウイルスの流行のせいで、それがかなわず、ようやくオープンすることができたそう。お店には、荒汐部屋の朝稽古を見学に来た外国人旅行客が多く訪れるほか、近所の子供たちが、ふらりと立ち寄って遊んで行くそうです。さらに、お二人を慕って、店には荒汐部屋の力士が頻繁に訪れるとのこと。土俵の上の力士は、なんだか雲の上のような存在に感じますが、お二人によれば、「普通の若者ですよ」。運が良ければ、お店で力士たちに会えるかもしれないですね。
先代女将さんの想い
お二人は、お店を始めるために今の場所を借りたのか、今の場所があったからお店を始めようと思ったのか、それが良く思い出せないと言います。しかし、はっきりしているのは、お二人の母親でもある先代の女将さんに、「荒汐部屋のシステムの中で、何か子供たちにやらせたい」という想いがあったこと。ここまで来るには色々な偶然もあったそうですが、それをお二人が形にしました。角界を内側から良く知る息子さんと、角界のことは、それほどは知らない娘さん。二人で丁度バランスが取れているそうです。
お勧めグッズ
お勧めグッズは、相撲幟をリユースした、トートバックや小物類。エプロンもあります。相撲幟というのは、本場所中に、国技館の前に立てられる力士の名を記した幟です。知らなかったのですが、幟は一場所使い切りで、次の場所で再度使うことはないそうです。通常は場所後に出資者にお返しするものだそうですが、何枚も所有されている方々もおられるため、一部をこうしてリユースしてグッズに仕立てているそうです。デザインは娘さんが担当。材料に限りがあるため、全て一品モノで、受注生産のみだそうです。
もう一つは、お店オリジナルの、ちょんまげカチューシャ。近所の女性が購入して、付けた姿を見せに来てくれたこともあったそうです。
最後に一言お聞きしました
オープンして間もないので、いまだ試行錯誤の毎日だそうですが、地元の人がふらりと立ち寄ってくれるお店に、そして相撲に詳しくない人も気軽に入ってもらえて、それを切っ掛けに相撲が好きになってもらえるようなお店にしてきたいそうです。ゆくゆくはお店にモニターを取り付けて、お店で稽古中の力士の姿を観られるようにしたい、そんなアイデアも教えていただきました。
あとがき
数日前に偶然お店の前を通り、YORIKIRIの存在を知りました。実は私、相撲にはそれほど詳しくないものの相撲好きで、最近は地元中央区の荒汐部屋推し。国技館で買った、「若隆景」のタオルで毎日、洗顔後の顔を拭いています。これ、ブログ用のネタではなく、リアルな話です。朗らかな息子さんと笑顔がすてきな娘さん。取材を通して本当に良い兄弟だなあと思いました。お二人との会話はとても楽しかったです。ありがとうございました。また、お邪魔させて下さい。
相撲ショップ 力山商店・YORIKIRI
東京都中央区日本橋浜町2-46-8