「三井高利と越後屋」展始まるー越後屋開業350年記念特別展ー三井記念美術館
延宝元年(1673)三井越後屋が開業して今年で350年となるのを記念して「三井高利と越後屋」展が始まりました。
「三井高利とその子供達による越後屋創業期を社会経済史資料によりわかりやすくたどります」とパンフにこの展覧会のねらいが書かれています。三井越後屋といえば「現金掛け値無し」の商法、「ご先祖は武士」「符帳はイセマツサカエチウシ」など断片的な知識はあるものの歴史を追っての把握はできておらず、見終わったあと、漸くスッキり整理ができました。
珍しい展示物がいろいろあり、最近の展覧会は嬉しいことに「撮影可」の展示物が増えいくつか撮らせていただきました。これは土蔵に保管するための千両箱で銅製です。箱自体の重量もあるのでこれに千両入ると防火目的だけではなく泥棒も躊躇するでしょうね。
こちらは京の仕入れ店で作られた長崎経由で入ってきた「羊毛製品」の目録、凄いと思ったのは生地見本が添付されていることです。「袈裟からよだれかけ迄」布製品は何でも扱っていたことは有名ですが、既に海外からの輸入品も扱っていたのですね。
日本橋三越のショーウインドウには350年の歴史がわかりやすくパネルで表示されています。展覧会と併せてご覧になると一段と面白いかと思います。
三井記念美術館「三井高利と越後屋」展 ~8/31 10:00~17:00 月曜休館(7/17,8/14は開館)
入場料:一般1000円 (シニア割引あり)