2023 6年ぶりに蘇る「江戸の粋」
富岡八幡宮の祭礼は深川八幡祭りとも称され、寛永19(1642)年、将軍家光の長男(後の家綱)の世嗣祝賀を執り行ったのが始まりとされています。 日枝神社の山王祭、神田神社の神田祭りと並んで江戸三大祭りのひとつに数えられ「神輿深川、山車神田、だだっ広いが山王様」とも謳われる程、神輿ぶりが有名で、「わっしょい、わっしょい」の掛け声と、沿道の人々からは清めの水が威勢よく浴びせられ、「水掛け祭り」としても親しまれてきた例大祭が8月11~15日開催中です。「本祭り」「御本社祭り」「陰祭り」と3年周期の祭礼ですが、コロナ禍により中止·延期措置がとられ、今年は、前回2017年以来実に6年ぶりの、待ち焦がれた本祭りです。 12日の神幸祭(鳳輦渡御)の御礼として、13日、氏子各町53基(1~55番。4番、42番は欠番)の大神輿が勢揃いして練り歩く、「各町神輿連合渡御」は圧巻です。 富岡八幡宮を起点に、永代通り~大門通り~江戸資料館通り~清洲橋通り/清洲橋~箱崎湊橋通り~永代通り/永代橋と、約8kmの氏子エリア(中央区内は日本橋箱崎町、新川)を巡行。 見せ場の一つが永代橋袂の永代橋西交差点で、両側から消防用ホースで大量放水され迫力満点です。「揉み上げ」「差し上げ」「舞い上げ」等、粋なパフォーマンスも繰り広げられ、担ぎ手と観衆が一体となって熱気に包まれ、6年ぶりに「江戸の粋」復活です。