2019 銀座のツバメ
「銀座のツバメ」が今年も元気な姿を見せてくれました。
越冬地とされる東南アジアの地から遠く海を渡り、従前の銀座の営巣場所のひとつ、松屋東館の軒先で子育て中です。
30年前には9個所あったとされる銀座の営巣場所も近年は激減。それでも銀座にツバメが渡来し、営巣活動を営むのは、空中を飛びながら採餌する昆虫の供給源となる街路樹に比較的恵まれ、水面滑降し飲水する水辺の残存、かつ自然の宝庫「皇居」の存在、といった自然環境に加え、ツバメを受け入れ、あたたかく見守る地域住民の優しい眼差しという社会環境も寄与していると考えられています。
生育環境として必ずしも恵まれているとは言えない都市部の環境下、巣を頻繁に行き来しながら餌やりに余念がない、親鳥が見せる献身的な育児姿、しぐさには毎々感動を覚えます。