2023 晩夏を彩る橙赤/黄のお花畑
浜離宮恩賜庭園の約3,000㎡のお花畑に植栽されているキバナコスモス(別名キバナアキザクラ)。 7月下旬に開花し、約1ヶ月咲き誇り、来園者の目を楽しませてくれましたが、もうすぐ名残のシーズンを迎えます。 コスモスはメキシコ原産のキク科コスモス属の総称で、和名は秋桜、狭義には、代表品種である「オオハルシャギク」を指します。 葉は2回複葉で細かく裂け、対生で小葉はほぼ糸状を呈し、花(頭状花)は舌状花と筒状花からなり、舌状花は白~薄紅~濃紅等、筒状花は黄色で、元来は短日性です。 キバナコスモスはコスモス属の一種で、葉の裂片が幅広く、舌状花が黄あるいは橙で、元来の短日性が薄れ、盛夏期でもよく開花し結実するとされます。 黄色系しかなかったキバナコスモスですが、橋本昌幸氏により初めて赤色の品種「サンセット」が作出され、その後次々と品種が生まれ、今日、花色も咲き方も多彩です。 橙赤色の「ディアボロ」、黄色の「ドワーフイエロー」の早咲き2品種が植栽されていますが、品種改良して作出されたにも関わらず、「野生美」との花言葉にあるように、生命力を感じさせます。